地球温暖化解消、現状では無理

2023年11月25日  第870号

   発行人

大阪のうめ吉     

2023年   

11月25日   

第870号    
編集・ココちゃん

地球温暖化解消、現状では無理

 22年度、世界の温室ガス排出量が前年度を上回っています。減らさなければならないのに、1・2%も増えています。二酸化炭素に換算すると574億トンにもなります。国連環境計画が公表したものです。このままでは、産業革命前からの気温上昇を1・5度に抑えることなどできません。現状では、達成確立が14%と危機的状況にあります。3度近い気温上昇が確実です。 

 産業革命前より3度上昇に       

 

 国連環境計画の事務局長は今年が観測が始まってから最も暑い年になったことに言及「人類は気候変動に関して、誤った記録を塗り替えている。軌道修正すべき」として早期の脱炭素社会を訴えています。全世界の企業・国民が脱炭素の意識を持つことです。とりわけ先進国が排出削減に強力に取り組まなければなりません。同時に、先進国は発展途上国に対しては必要な資金や技術援助で支援することです。全世界の国民の意識の高まりが重要です。
 国民がこうした意識をもって、自ら取り組む姿勢を強め、企業に対しては不買やさまざまな方策をもってして対策なしの排出をやめさせることです。       
 当然、政府は躊躇することなく温室ガス排出を止める対策が不可欠です。対策なしの排出を続けている企業には操業停止を求めることも必要です。政府が火力発電を温存するようなことは絶対にやめるべきことです。

  

再生エネに転換こそ   

 

 今年5月、広島で開催のG7サミットでの日本の姿勢は極めて問題です。    
 ヨーロッパ諸国などが石炭火力の廃止時期明記を求めたのに対して、日本は反対の立場をとり、実現しなかったのです。       
 日本は、アジアの途上国などで石炭火力が利用されているとしていますが、日本国内の問題をアジア途上国に置き換えたものでしかありません。アジアの途上国をダシにして自国の火力発電を正当化したことです。アジアの現状と言うより、日本の現状に固執したことが明らかです。           
 日本は、二酸化炭素を排出しないアンモニアを石炭などと混ぜて燃やす技術を実用化できれば、石炭火力の脱炭素化を進められるとしているのです。実用化できていないものを前提にするようなことでは、地球温暖化の問題は解決しません。なんだかんだ理由づけをして先延ばしになるだけです。
 アンモニアの活用について、G7の一部の国から石炭火力の延命策として批判されました。当然の批判です。日本のこのような姿勢は石炭火力の延命そのもの。先進国がこんなことをやっていては、産業革命前の気温上昇を1・5度に抑えることなど出来るはずがありません。今回国連環境計画が公表した危機感は日本のようなこうした姿勢が厳然として存在しているからです。    
 温暖化対策で火力をなくすとすれば、クリーンな原発を主張。お門違いも甚だしいものです。短絡的に火力から原発などは、関連企業を温存する企てがあるからです。今必要なのは再生エネの活用です。

               
           

 

 

吹田市 垂水神社でザウルスちゃん撮影        


みなさん、今日も一日元気で頑張りましようね                       

地球温暖化解消、現状では無理」に3件のコメントがあります

  1. El calentamiento global es como un fuego invisible que consumimos todos los días, sin ver las llamas pero sintiendo su calor. Aunque algunos lo nieguen, sus efectos son innegables: el clima está cambiando, los desastres naturales se multiplican y la vida silvestre lucha por adaptarse. Necesitamos acción, no solo palabras, para apagar este incendio antes de que sea irreversible. Un cordial saludo desde España 👋🏻

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  2. その炎を見えないが、日々私たちを焼き尽くしているような地球温暖化は、私たちの生活に影響を及ぼしています。否定する人もいますが、その影響は否定できません。気候が変わり、自然災害が増え、野生生物が適応するのに苦労しています。後戻りのできない状態になる前に、言葉だけでなく行動が必要です。

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  3. Raúl Ruizさん、こんばんは。いつも有難うございます。感謝しています。
    地球温暖化の問題は、本気の取り組みをしないと大変なことになります。いついつまでなどと悠長なことを言っている場合ではありません。
     すでに、毎年のように異常気象によって災害が発生しています。明らかに温暖化によるものです。
    この先気温が上がり、南極など極地の氷、解けるのが早まれば、小さな島国は水没の危険に晒されます。小さな国でも、そこに住む国民にとってはかけがえのない郷土です。水没なんてことを絶対に起こしてはならないことです。
    目先の利益にこだわり、対策をないがしろにするようなことは許されるものでありません。

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