戦闘機離着陸計画に岡山、大分空港

   発行人

大阪のうめ吉     

2023年   

11月6日   

第851号    
編集・ココちゃん

戦闘機離着陸計画に岡山、大分空港

  

 今月10から20日にかけて実施される大規模実動演習「自衛隊統合演習」で、大分、岡山空港など複数の空港で戦闘機が離着陸する演習計画です。敵基地攻撃能力行使で反撃を受けた際自衛隊基地が使えなくなる事態を想定したものです。対中国を念頭にし、全国各地が戦場となることを想定したものです。これでは、国民の安全・安心どころか、全土を戦火にさらすものでしかなく、断じて許されるものでありません。 


 この演習は、北海道方向、東北沖、青森県三沢沖、さらに四国沖から侵攻する戦闘機などに対処する統合防空ミサイル防衛(IAMD)演習です。             
 攻撃を受け自衛隊基地が使用できなくなる事態を想定したもので、岡山、大分両空港、鹿児島県徳之島、奄美両空港に戦闘機を一時退避させ、燃料補給やF2、F15戦闘機の離着陸を行う計画です。   
 この演習で岡山、大分、奄美の各空港が使われるのは今回が初めてです。奄美、徳之島空港では激しい騒音を引き起こすタッチ・アンド・ゴーとされる連続離着陸も実施します。                   
 徳之島空港は写真(左・Wikipedia)で見られるように、

        
 民家が空港付近に集中しています。鹿児島県が管理する地方空港です。地方空港とはいえ、年間20万人が利用、発着2705回です。この空港でこのような演習をやることなど許されません。              
 これはもう、国民より自衛隊が大事という国の姿勢そのものです。民間機の離着陸がない時間帯を選んでやるにしても、いつ非常事態が発生し、空港に引き返すなどの事態がおきないとも限りません。その時に自衛隊の戦闘機が空港を使用していたなどあってはならないことです。                      
 このような演習や、米軍の戦略によって、日本が攻撃される事態に至ったとしも、それは米軍に融合して行動を共にしてきたことにあります。要するに自ら呼び込んだ戦火に、このような自衛隊基地だけを守るような計画は断じて許されないものです。                      
 こうした計画は、安保3文書の一つからくるものです。「国家防衛戦略」では、IAMDについて「必要最小限度の自衛措置」の名目で相手領域に長射程のスタンド・オフ・ミサイルなどを打ち込む敵基地攻撃能力(反撃能力)を使用すると明記していることです。   
 日本が敵基地攻撃をすれば、自衛隊基地が真っ先に攻撃対象となるのは当然の流れです。有事に空港を戦闘機の運用拠点にし、戦闘機を分散配備することで、自衛隊基地や戦闘機が壊滅から逃れることを狙ったものでしかありません。中旬に行われる演習はそのための地ならしなのです。

 

             

長居植物園でザウルスちゃん撮影         

        

みなさん、今日も一日元気で頑張りましようね              

この欄はココちゃんの担当です

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