「身を切る改革」で国民欺き

2023年10月7日  第821号

大阪のうめ吉     

2023年   

10月7日   

第821号     
編集・ココちゃん

    

 大阪・関西万博の海外パビリオン建設が遅れています。これまでに申請があったのはチェコだけです。開催そのものが危ぶまれています。国民の関心がない万博を決めたのは大阪維新や日本維新の会の維新です。建設費が膨らむ一方です。血税の無駄遣いの象徴です。これだけではありません。国会議員の秘書が市議と兼務していたことも明らかになっています。万博とセットにしたカジノもそう。「身を切る改革」を掲げ、政党助成金をしっかり受け取っている維新です。

   

 大阪・関西万博の会場建設費が最大2350億円と、当初計画の1250億円から大幅な増額になっています。会場建設費は、18年の誘致決定時には1250億円でした。これが現在の1850億円に増額されたのは20年。今回の増額は2回目になります。それも500億円もの増額です。                 
 政府と大阪府・市、経済界で3分の1ずつ負担するルールとなっているとはいえ、政府と大阪が負担する分の3分の2は血税です。血税は〝 打ち出の小槌〟ではありません。限度があり、いくらでも注げるものでないのです。        
 なによりも、仮に開催にこぎつけたとしても、国民の多くが会場に足を運ばないのでは話になりません。ただの税金の無駄使いであり、大成功どころか。成功したともいえません。      
 万博の誘致は14年、旧維新の党幹事長の松井一郎大阪府知事(当

        

時)が大阪府議会で方針を表明したものです。       
 その後の経緯は松井知事が15年末に、安倍晋三首相、菅義偉官房長官(当時)との会食の場で協力を求めています。知事と安倍首相、菅長官とは蜜月関係を築いていたこともあって、政府の強力なバックアップで18年に開催が決定しています。       
 これによって、万博は国家プロジェクトとなりました。開催地、大阪の知事、市長を握っている維新は、万博誘致をさまざまな選挙で自らの実績として大々的に宣伝しています。    
 今年4月の統一地方選では、維新が躍進。吉村洋文共同代表が府知事選で「最後まで責任を持って成功させる」とアピールしています。ところが、万博の進行状況は悲惨ともいえるものです。        

 こうしたことに自民議員の多くは、万博について「成功すれば維新の手柄、失敗すれば政府や自民に責任が押し付けられ、票にもならないと憤慨です。「最後まで責任を持って成功させる」とした吉村洋文共同代表の言葉はどこへ。そんなことなどなかったかのように会場整備費で吉村洋文共同代表は「増額は国が負担を」と、責任逃れの有様です。     
 国会議員の秘書が市議と兼務し、二重に報酬を得る姑息なことをやっているのも維新。国民が収めた血税が原資になっている政党助成金(交付金)を当たり前のように受け取っている維新です。しかも。このどこが「身を切る」ことなのか。「身を切る」だの「税金の無駄遣い」だのを強調し、国民を欺くだけにすぎない維新の素性です。

                 

                

             

八尾市、許麻神社でザウルスちゃん撮影       

        

                  
みなさん、今日も一日元気で頑張りましようね              

           

この欄はココちゃんの担当です

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