
2023年1月9日 第551号


ココちゃん通信
発行人
大阪のうめ吉
2023年
1月9日
第551号
編集・ココちゃん
遺跡発掘を優先せよ
馬毛島基地整備 「通知」で工事やるな
文化財保護法の趣旨守れ
県教委は直ちに勧告を
米軍機の訓練移転と、自衛隊基地として整備が計画されている馬毛島の整備地で旧石器時代の遺跡が見つかったにもかかわらず、防衛省は文化財保護法に基づく通知を出しただけで工事を続けようとしています。埋蔵文化財を無視し、工事を続けるなど許されることではありません。戦争のための基地か、埋蔵文化財の保全か、所管の県教育委員会はただちに防衛省に保全のための勧告をすべきです。
埋蔵文化財重視は常識
東側海上から馬毛島=Wikipediaから
工事現場で、埋蔵文化財が見つかった場合、ただ単に通知をすればよいというものでありません。文化財保護法によって「その現状を変更することなく」と定められています。当然所管の県教委の判断を仰ぐことになり、工事を続行するなどは許されません。
今回見つかったのは、周知の埋蔵文化財包蔵地※であり、旧石器時代の八重石(やえいし)遺跡とされるものです。ですが、遺跡の存在が確認されたにも関らず、防衛省は工事を実施すると通知したのです。国(防衛省)は違法なことを続けるとしたのです。
埋蔵文化財は、大型重機でドンドン掘り起して見つけるようなことはしません。小さな苗木
※埋蔵文化財包蔵地 その地域が埋蔵文化財が出土される可能性が高いとして概に周知されている地域であり、工事にあたっては、慎重な配慮が求められます。発見されれば工事を中止し、ただちに管轄教委に通知しなければなりません。
国「法に基づき対応」の真意
などを移植するようなシャベルで慎重に土砂を取り除いて行く作業なのです。教委などから委託を受けた遺跡など発掘の専門業者が教委の担当者や考古学の専門家がついておこなわれるものです。
防衛省は工事を実施すると通知をしていますが、県教委が、工事によって埋蔵物が損傷されると判断すれば、国に工事の中止を勧告し、発掘調査を求めることができます。
周知されている包蔵地の範囲は約1万3000平方㍍ですが、実際の規模はどうなのか、発掘調査をしなければわかりません。見込まれている規模より大きく、さらに重要な埋蔵物があるかもしれないのです。
防衛省は「法に基づき適切に対応する」とし、県教委は「粛々と埋蔵文化財の取り扱いを協議する」コメントを出しています。
防衛省は「法に基づき適切に対応」としていますが、文化財保護法を無視し、軍事関連法規や閣議決定事項などを持ち出して工事を続けるようなことも考えられます。このようなことは絶対に許されません。
馬毛島の基地整備は、米軍戦闘機離着陸訓練基地の移転となる自衛隊基地の整備です。昨年10月に市教委がおこなった文化財調査で石器数点が見つかっています。約3万3千~3万年前のものです。そんなこの地を国が当初予定していた3倍の160億円で買収しています。
この島の10キロ先には種子島があり、40キロ先には世界遺産の屋久島があります。そんな地域に、完成すればゲームセンターなみの騒音になる軍事基地を作るなど、どのように考えても理解できないものです。必要なのは静かな島です。
道しるべ 防衛省が、遺跡とわかっていて工事申請の通知を出しました。鹿児島県に属する周囲16㎞の小さな島です。ですが、この島に3030億円(23年度予算)をかけて基地を整備するものです★この小さな島で昨年10月、西表市の調査で石器が見つかり、埋蔵文化財包蔵地に指定されました。そこを軍事基地にするというのですから、防衛省の認識が根本的に問われるものです。3030億円もかける整備は半端でありません★戦争の為の軍事基地か、古代の文化遺跡の保存か。重要度は明らかです。文化財より、軍事優先では戦前・戦中の考えと全く同じです。
ココちゃんで~す
うわ~い、今日はチョコケーキだワン 😀 😀
クリームソーダもあるワン 🥰 🥰
みなさん、今日も一日元気で頑張りましようね
みなさん
おはようございます うめ吉
この欄はココちゃんの担当です