
2022年8月8日 第397号


ココちゃん通信
発行人
大阪のうめ吉
2022年
8月8日
第397号
編集・ココちゃん
首相、禁止条約に触れず
NPT再検討会議参加
6月の核兵器禁止条約締約国会議には参加しなかった岸田文雄首相が、今回NPT再検討会議に参加。演説では禁止条約に一言も触れずじまいでした。これで「橋渡し」を名乗る資格があるのでしょうか。口先でいくらきれいな言葉を並べ立てても核のない世界は実現しません。世界で唯一の被爆国であるのに、このような姿勢では「これが被爆国の首相か」と言わざるをえません。
これが被爆国の首相か
口先だけ「核のない世界求める」
岸田文雄首相=ポスターから 撮影・ザウルスちゃん
立憲も口先だけ
このNPT再検討会議で各党がコメントしていますが、野党第1党の泉健太立憲民主党代表は、「核保有国と非保有国をつなぐわが国しかできない役割がある中で、演説で禁止条約に触れるべきだった」と指摘しています。ですが、代表はこう言っていますが、泉健太代表にしても、核兵器禁止条約の締約を基本政策に掲げていません。政権を取って、オブザーバー参加では、それこそ見せかけだけにしかなりません。立憲は第2保守政党ですから、期待できるものなどありません。
やはり、現実に長年に渡って政権を握っている自民党の岸田首相のこのような口先だけの発言にはウンザリするだけです。
日本は、広島、長崎と、連続してアメリカに原爆を投下された被爆国です。当時、戦争に突き進んだ日本が悪いのは確かですが、禁止されている兵器を、それも、日本の敗戦が決定的になっている段階で使用したことは言い逃れ出来るものでありません。
しかも、その投下した原爆は、広島と長崎で種類が異なります。原爆の性能を試みるため、実戦の場を利用したことは二重、三重に国際法に反したものです。
戦後、アメリカが日本の同盟国にな
核兵器は「絶対悪」
ったとして容認できるものではありません。
広島、長崎に原爆が投下された8月です。今こそ真剣に核廃絶に向けた取組を明確にしなければなりません。
核保有国による宣言などは、プーチン・ロシアのウクライナ軍事侵攻で見られるようにすでに破綻しています。「核を使う」とプーチンが世界を威嚇したのはつい先日のこと、誰もがハッキリと覚えていることです。これが単なる威嚇という脅しなのか、つい本音が出たのかと言えば後者の方でしょう。核兵器は使うために保有していることです。決して、核には核とした核抑止力などではないということです。
それが鮮明になったのが核保有国の共同宣言なのです。宣言を発表してから半年もたたないうちに保有国によって崩されたのです。
核兵器は、いかなる理由を並べ立てても「絶対悪」でしかありません。そのことは、核兵器禁止条約が発効したことでより鮮明になっているのです。
核兵器禁止条約を締結することこそが絶対的な正義です。
核兵器禁止条約は国際条約であり、「国際法」です。批准・締約していないから守らなくてもよいなどとはならないのです。国が世界の法である国際条約を守らないのは無法国家でしかありません。
個人でもそうです。自分はこの法に反対だから守らなくていいとはならないのです。好むと好まないにかかわらず、法は守らなければなりません。まして、国が率先して法を無視するなど絶対にあってはならないことなのです。
しかし、今の日本は無法国家に成り下がっています。
水辺 涼の風景 ★9-²★
大阪市天王寺区、慶沢園
ココちゃんです。ここで滝行できそうだワン、真似だけしちゃうワン😂🤣😁
みなさん、今日も一日元気で頑張りましょうね。
みなさん
おはようございます うめ吉
この欄はココちゃんの担当です
道しるべ NPT再検討会議は広島への原爆投下の日に合わせて開かれたものです。広島では、松井一実市長が平和宣言で「核兵器による抑止力なくして平和は維持できないという考えは、これまでの戦争体験から、核兵器のない平和な世界の実現を目指すこととした人類の決意に背くこと」と断じています。まさにその通りです★国連のアントニオ・グレテス事務総長もあいさつをしました。「核保有国は、核兵器の “先制不使用 ”を約束し、非保有国にたいしては核兵器を使用しないこと、使用すると脅迫しないことを保証すべきだ」と真っ当なことを言っています。広島市長、国連事務総長、この2人の言葉こそが全世界から核兵器をなくす言葉なのです。岸田首相と違い、国連事務総長の言葉こそ広島に寄り添ったものなのです。