国防総省運用不適勧告

2024年2月19日  第956号

発行人    
大阪のうめ吉     

2024年   

2月19日    

第956号       
編集・ココちゃん   

国防総省、運用不適勧告

  

        

 墜落・死亡事故などが起きている、欠陥機オスプレイに新たな問題が浮上しました。米海兵隊のMV22、空軍のCV22に続き、米海軍が配備を計画しているCMV22オスプレイについて、国防総省の運用試験・評価局が多数の不具合を指摘しており、「運用に適していない」と勧告していたのです。にもかかわらず沖縄では県民の頭上を飛行しているのです。     

                             

   

 

 CV22の欠陥指摘は、評価局が今年1月に、米議会に提出した年次報告書です。報告書では、CMV22は2021米会計年度に、限定的な配備が認められる「初期運用能力」を獲得。ですが、評価局が22年6月、氷結防止装置など多くの不具合によっての、作戦任務の失敗が44%を占めている。整備に時間がかかりすぎる―などをあげて、「運用に適していない」と勧告したものです。        
 その後も一連の不具合の改善は確認されていません。23年度予定の「完全運用能力」獲得は24年度以降に先送りされました。       
 このような勧告を出されているオスプレイを米軍は沖縄で飛行させているのです。しかも、飛んでいるのは沖縄県民の頭上です。断じて許されないことです。    
 勧告で指摘されている、氷結防止装置の不具合は、翼やエンジンが凍り、最悪の場合墜落につながります。評価局は17年の年次報告書で、CV22にも同様の欠陥があると指摘しています。「飛行

 

安全上の問題を引き起こす可能性がある」と記しているのです。       
 氷結防止装置の不具合によるものは、22年3月、沖縄県宜野湾市の普天間基地所属のMV22が同石垣市の石垣空港に緊急着陸の事例があります。     
 直近だと、昨年11月29日に、鹿児島県屋久島沖でCV22が墜落し、乗組員8人全員が死亡する事故が起き、米軍がオスプレイ全機の運用を停止するまでの間、CMV22は飛来を繰り返してきました。       
 米海軍はCMV22が初期運用能力を獲得した21年8月原子力空母に搭載しています。これ以来空母が沖縄近海に展開するたびに、同基地や同県嘉手納町の嘉手納基地への飛来が続いています。沖縄防衛局の目視調査では、同年9月、普天間への飛来が確認されています。         
 米軍は、沖縄を我がもののようにしてオスプレイを飛行させているのです。こんな時でも、海兵隊が居住する地域の上は決して飛ぶことがないのです。日本を、沖縄を守ってくれる姿勢ではないことが明確です。       
 米国にとって、沖縄・日本は米軍の世界戦略上の拠点でしかないのです。そもそも安保条約など日本を守るためのものではなく、米軍の特権を認め、世界戦略の拠点として位置づけるためでしかないのです。有事の際だけでなく、常に沖縄を危険に晒しているだけの米軍です。こんなことでは、いつ県民の頭上に墜落するかわかったものでありません。そんな、危険物を、沖縄を考慮することのない飛行です。それを黙認している日本政府はさらに問題です。

          

                           

          

          

この欄はココちゃんの担当です

コメントを残す