盛り上がらぬ万博日数だけ経過

2024年2月18日  第955号

発行人    
大阪のうめ吉     

2024年   

2月18日    

第955号       
編集・ココちゃん   

盛り上がらぬ万博日数だけ経過        

  

        

 40億円の国費。国会で岸田文雄は万博会場建設費について「増額を認めるつもりはない」と強調していたにもかかわらず、機運醸成と称し追加費用として新年度予算案であっさり2億円を計上しています。国民の関西・大阪万博に対する関心は盛り上がるどころか下がり気味です。機運醸成の追加費用など完全な無駄金。税金の無駄遣いそのものでしかありません。こんな予算が計上できるなら、そのすべてを能登半島地震で被害を受けた被災地への復興費用にあてるべきです。被災地復興には膨大なお金を必要とします。一日も早い復興を考えるならばこんな無駄な支出(歳出)をする場合ではありません。万博など、被災地にとってはなんの希望にもなり得ません。    

                             

   

 

 大阪府・市民も国民です。その大阪府・市では合わせて54億9000万円、国費は40億円、合わせて約100億円もの金を万博につぎ込んでいます。しかも、府・市の府市万博推進局は「開催直後や終盤に向けて追加する場合もある」とさらに増える可能性を示唆しているのです。    
 府市万博推進局は自ら万博の機運醸成に関するアンケートを実施しています。これでみると、22年末に地域別での興味・関心度は大阪府が47・2%でした。これが23年末には36・8%に下落しています。関西から離れた首都圏においては32・0%から21・8%と悲惨な数字です。全体を見ても42・2%から34・1%に下落するほど関心がないのです。この関心のなさは、今年初頭に起きた能登半島地震で

 

さらに低下しています。国民の関心は、万博より被災地復興の方向に傾いているのです。          
 にもかかわらず、万博を推進したいのは、府・市だけではありません。万博に関わる組織の役員です。彼らは高額な報酬をもらっているのです。それを維持するために万博推進を唱えることが背景にあるのです。     
 機運醸成の取り組みはすでに失敗しています。こんな取り組みを続けることはムダな支出を増やすだけです。機運醸成どころか、万博そのものを中止すべきです。今中止にするならば、能登半島復興の為と大義名分がつけられます。参加を決めている国も理解できることです。    
 ましてこの万博は万博の為の万博ではなく、カジノ計画を進めるためのものなのです。絶対に許されることではありません。        

「能登半島地震で被災した北陸に希望をもたらす」大阪・関西万博がこう喧伝(けんでん)されているのです。さらに「万博を契機にした東北復興」なるうたい文句まで登場するありさまです。しかもこの歌い文句が出されているのが国の機運醸成シンポジウムなのです。まさに盛り上げるためには何でもアリの姿勢です。そんな何でもアリの姿勢に、万博のシンボルキャラ「みゃくみゃく」の不評に、NHKのキャラクターまで登場させているのです。人気バラエティー「チコちゃんに叱られる!」のチコちゃんです。こうまでして万博を盛り上げようと躍起になっているのです。ですが、その結果は「打てど響かず」にしかなっていないのが現状です。

          

                           

          

この欄はココちゃんの担当です

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