官房機密費4660万円持ち逃げ

2024年2月13日  第950号

発行人    
大阪のうめ吉     

2024年   

2月13日    

第950号       


編集・ココちゃん   

官房機密費、4660万円持ち逃げ

  

     

        

 裏金でシラを切り続けていた松野博一が、官房長官を事実上更迭となり退任時に、官房機密費4660万円を持ち逃げしていたことが明らかになりました。しんぶん赤旗が11日付で報じました。政治資金パーティーによる裏金だけでなく、公金も手にしたことです。会計検査院の査察を受けることもない、完全な闇の中の公金を手にしたのです。在任中は毎日330万円を支出しています。一体こうした支出はどこに消えたのでしょうか。

 

     

 しんぶん赤旗が情報公開請求で入手した「政策推進費受払簿」によるものです。      
 自民党安倍派清和政策研究会のパーティーを巡る事件で裏金が発覚した安倍派5人衆の一人である松野博一が、官房長官を事実上更迭されるまでの2週間に内閣官房機密費(報償費)4660万円を自身に支出していたのです。      
 松野は官房機密費9660万円を「政策推進費」に振り分け、松野が管理する金庫へ現金で移していました。後任の林芳正官房長官が引き継いだ際、金庫に残っていたのは現金5000万円です。4660万円を持ち逃げしたことになります。                
 退任どき、それも事実上の更迭、クビになった人間が公金を引き出して持ち逃げするなど断じて許されることではありません。しかし元々が闇金の位置づけのため処罰も出来ないのが現状です。とは言え、退任時に公金を持ち出すなど明ら

 

かな違法行為です。   
 官房機密費には政策推進費なるものがあります。この費目は、官房長官自身が管理する金です。これを使っても領収書の必要がないのです。公金の支出に領収書不要など全くおかしなことです。    
 こうしたことから松野が4660万円もの金を持ち出したことなど検証する術もありません。ですが、クビになった松野が政策推進のために使ったなどあり得ません。明らかな持ち逃げです。司法がその気になれば、公金横領として逮捕できるはずです。           
 松野は、自民党安倍派の政治資金パーティー券裏金問題で東京地検特捜部の聴取を受けていましたが、立件されないまま野放しにされています。         
 しかし、これとは完全に性格が異なります。官房機密費は公金です。国民が収めた血税なのです。お咎めなしで済まされることでありません。         
 パー券の裏金では、秘書や会計責任者に責任を転嫁しても、官房機密費を扱っているのは松野自身です。他者に責任転嫁できる余地など全くありません。これで逃れることが出来るなら、多くの国民が納得できません。4660万円は半端な額ではありません。庶民にとっては数年から10年以上の年収に匹敵する額です。              
 松野は、21年10月~23年12月までの官房長官在任中27億4600万円もの機密費を支出。政策推進費としては26億5010万円です。802日の在任期間、毎日にすると330万円を政策推進費として自身に支出です。これとて、政策のためでなく、懐に入ったかもしれません。                
 

          

                           

          

     
          

   
 

この欄はココちゃんの担当です

コメントを残す