教研集会リポートに難くせ

2024年1月28日  第934号

   発行人

大阪のうめ吉    


2024年   

1月28日 

第934号   
編集・ココちゃん

教研集会リポートに難くせ

    

 社会教材に「汚染水」「教研集会で授業実践例」の見出しで産経新聞が、福島第1原発から放出される処理水を「汚染水」と表現をしていることに難癖をつけています。原発からの核汚染水は処理しても真水にはなっていません。それを処理水とするのは政府と東電です。表現は正しく、難癖をつけられるいわれのないものです。「学習指導要領は教員に科学的な観点での指導を求めており、子供たちに誤解を与えかねない」とまことしやかにのべていますが、産経こそ科学的観点をねじまげ、政府の意に沿ったものでしかありません

    

 


 産経は「原発の新増設などについて2つのクラスで生徒に賛否とその理由を質問。一方のクラスは賛成が5人、反対が15人。もう一方では、賛成が7人、反対が20人と報告されており」とも取り上げ、 
結果に偏りがうかがわれた。反対する生徒の意見には、『総理の怠慢』『首相退任してほしい。責任をとれ!』などといった政治的な内容もみられた」としています。       
 産経は政治的として問題視していますが、政治的でなぜ悪いのか。産経の主張は、生徒が政治に関心をもつことを真っ向否定するものでしかありません。このような産経の主張が正しいのであれば、政治に無関心な子どもたちを育てることにしかなりません。   
 政治的どころか、大いに奨励すべきであり、実践すべきことです。産経の主張は、選挙においても無関心層を増やすことにしかならず、投

 

  

票にすらいかない人たちを増やすことにしかなりません。まして現在は18歳、高校生の段階で選挙権があるのでなおさらです。        
 産経は「子供たちに誤解を与えかねない授業の広がりを危惧する声も上がっている」としていますが、産経はこうした自民党政権寄りか、右翼のような人の声をことさら拾って取り上げているものです。果たして多くの国民がこうしたことに危惧しているのか、特定の項目で世論調査をやって確認してほしいものです。            
 産経が問題にしているリポートの発表者は神奈川県の中学教員です。「日本の資源・エネルギーと電力」に関する授業実践例で、福島原発事故、廃炉工程を取り上げたものです。発表者は、授業で使ったプリントとして、「日本政府は何をしようとしているか」との見出しで「汚染水の放出を強行」などと記載していたとしています。         
 ですが、これは事実そのものです。約束を破って海洋放出を強行したのは政府そのものです。事実を教えることを問題視しているからこそ産経がこのような報道をするのです。要するに、嘘を教えろ、政権にとって都合の悪いことは教えるなということなのです。        
 科学的にとも言っていますが、産経の主張は科学的ではありません。「処理水は事故に伴う汚染水を浄化、自然界にあるトリチウム以外の大半の放射性物質を除去したもの。原子力施設で生じたトリチウムを含む排水の海洋放出は欧米や中国、韓国なども恒常的に行っている」としていますが、これは通常運転でのこと。核事故を起こした原発ではありません。こうした大事なことを隠した主張なのです。

    


           

                           

堺市浜寺町でザウルスちゃん撮影            
          

みなさん、今日も一日元気で頑張りましようね

                       
        

        

この欄はココちゃんの担当です

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