自民、120億円銀行融資完済

2024年1月15日  第921号

   発行人

大阪のうめ吉    


2024年   

1月15日 

第921号   
編集・ココちゃん

       

自民、120億円銀行融資完済

 自民党が120億円近くもあった大手銀行4行から受けた融資を22年に全額完済していたことが明らかになりました。14日のしんぶん赤旗の報道です。同紙が調べて分かったもので、4行は事実上無担保で融資していました。さらに4行は自民党の政治資金団体・国民政治協会に4億9000万円もの多額の献金をしていました。零細業者などにはあり得ないような特別待遇で融資を受け、返済原資の一部まで4行に融通してもらったようなものです。大手の銀行を、打ち出の小槌であるかのようにしてきたもので自民の金権体質が明確になったものです。

              

 

 

 自民党の政治資金収支報告書を調べて判明したもので、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、りそな銀行から受けていた計9億円を、22年1月と10月で完済しました。    
 最も融資残高が多かったのは08年の119億円です。以後は融資残高が減少傾向で推移しています。ですが、自民党が政権に復帰した12年は新規に20億円の融資を受けて残高が増えています。こうした融資のお金は、選挙資金として使われたことに疑問の余地はありません。       
 自民党本部のビルの価値は15億5230万円程度です。融資に見合う金額でないにもかかわらず大手行は多額の融資をしてきたのです。  
 大手行がやってきたのは多額の融資だけではありません。自民党の政治資金団体・国民政治協会に4億9000万円もの政治献金をおこなっているのです。三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行がともに1億6000万円、りそな銀

行は1000万円です。融資先に政治献金をするなどまともなことではありません。大手行は、自民党と持ちつ持たれつで業務を続けてきたのです。        
 こうしたことの流れは、自民党が総選挙で敗れ、下野したことで融資残高が右肩下がりで減ってきました。新たな融資を受けられなくなったことにもあります。ですが、民主党政権が潰れるとまた融資残高が増加しています。これに呼応するかのように、大手3行の政治献金も復活しているのです。数年遅れてりそな銀行も献金再開です。 
 自民党本部のビルが建つ土地は国有地を借りているもので、担保にはできません。自民党は無担保で巨額の融資を受けてきたことになります。このような融資をしてきた大手行も問題です。    

 しかも大手行はバブル経済期に乱脈融資などによって不良債権問題を起し経営困難に陥っています。1998年から公的資金の投入で救済されたいきさつがあるのです。なおさら自民党への無担保融資は大問題です。    
 融資だけならまだしも、政治献金です。献金を再開した15年当時、全国銀行協会会長(みずほグループ社長)が、献金について「われわれの株主、取引先、従業員の利益に合致するかどうかがポイント」と断言。献金と企業利益の直結を認めているのです。    
 利益になれば、社会通念では認められなくてもなんでもやるのです。これが大手行の体質そのものです。こんな大手の銀行を「打ち出の小槌」にしているのが政権党の自民党で、お金はいくらでも「出てくる」のです。

 

    


           


      
                           

                        
        

         
大阪市西区、ザウルスちゃん撮影       

         

みなさん、今日も一日元気で頑張りましようね

        

この欄はココちゃんの担当です

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