防衛相、見え透いた言い訳

2024年1月9日  第915号

   発行人

大阪のうめ吉    
2024年   

1月9日 

第915号   
編集・ココちゃん

防衛相、見え透いた言い訳

 能登半島地震で甚大な被害が発生。自衛隊の投入が遅いなどと批判されたことで木原稔防衛相は「半島では陸路が限られるため、道路の復旧状況や現地での受け入れ態勢の段階などを見ながら人数を増やしていった」「自衛隊では活動可能なエリアの拡大に応じて人員を増強する手法をとっており、主に平野部が被災した熊本地震とは条件が異なる」と見え透いた言い訳をしています。熊本と条件が異なると言うなら。仮に能登半島に隣国の軍が侵略してきてもこのようなことを言うのか。問題そのものです。平野部と条件が異なるなど言い訳にもならないことです。

 

 

 能登半島地震で自衛隊幹部は「陸の孤島と言われている半島での未曽有の震災。一番起きてほしくない場所で起こった」ともしています。そんな地域だからこそ自衛隊の投入が必要ではないのか。   
 防衛相は「半島では陸路が限られるため、「道路の復旧状況や現地での受け入れ態勢の段階などを見ながら人数を増やしていった」とも述べています。
 さらに防衛相は、自衛隊では活動可能なエリアの拡大に応じて人員を増強する手法の認識です。建物の中に閉じ込められた人などは一刻も早い救助が必要です。施設隊などを投入し、最小限の通路を確保し、救助の人員を投入することが不可欠。こうしたことがなされていないのです。       

  

く、自衛隊側は言い訳に終始しています。         
 熊本に比べると、能登半島には規模の大きな自衛隊の拠点がない。熊本市には南九州全体を管轄する陸上自衛隊第8師団司令部があり、1万人超の隊員が常駐。能登半島には航空自衛隊のレーダーサイトだけ。こうしたことから防衛省幹部は「アクセスが非常に難しい場所で、通信の状況も悪く、状況把握が難しかった。そのなかで非常にスピーディーに部隊投入ができた」と語り、初動に問題はなかったと強調していますが愚かな自画自賛、自己弁護でしかありません。    
 このような大災害の最中、千葉県習志野の空挺団が、ヘリなどを使った降下訓練を縮小もせずに強行しているのです。この降下訓練には、第1ヘリコプター団所属の主要航空機CH47Jヘリが投入されています。人員で55人の輸送ができるものです。C2は最大で約30トン、C130Hは最大約20トンもの物資などが積載できるのです。このようなヘリを当初から投入していれば、より多くの人を救えたはず。亡くした命も減ったはずです。      
 にもかかわらず、こうしたことをしないのは、軍事が最優先とすることに他ならないものです。自衛隊にとって、救助より軍事訓練が大事ということです。   
防衛省幹部は「アクセスが非常に難しい場所」と正当化していますが、だからこそCH47J、C2、C130Hヘリの投入が必要なのです。        
 南西島嶼と違い能登は孤島ではありません。より恵まれた環境なのです。

 

    


           

                        
        

         
柏原市でザウルスちゃん撮影       

         

みなさん、今日も一日元気で頑張りましようね

                       
        

この欄はココちゃんの担当です

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