新基地海域、最深部もっと軟弱

2023年12月26日  第901号

   発行人

大阪のうめ吉     
  2023年   

12月26日 

  第901号    
編集・ココちゃん

新基地、最深部もっと軟弱

    

 軟弱地盤の最深部は「非常に固い」として工事を進めてきた沖縄県名護市、辺野古の米軍基地建設。ところが、最深部がもっと軟弱であることを示すデータがあるのにそれを無視した設計をしていたことが明らかになりました。しんぶん赤旗日曜版が報じました。  

       

 辺野古新基地の建設が強行されている沖縄県名護市の大浦湾の予定海域は海面下90メートルまで軟弱地盤です。        
 政府は、その軟弱地盤の上に「非常に固い」としての建設です。ところが、その最深部がもっと軟弱であることを隠していたことになります。   
 工事予定海域で最も深い所は90メートルです。国内にこの深さで地盤改良工事を出来る作業船はありません。最大で深度が70メートルです。その先20メートルの地盤改良ができないことになります。    
 こんなことで工事をやれば、出来上がった基地は徐々に低下する、あるいはある日一気に沈下するかもしれません。そんなことが航空機の離発着時に起きれば事故につながります。   
 幸いに大きな沈下どきに離発着がなかったとしても、地盤だけでなく、護岸の崩壊も発生します。こうしたことを考えれば、辺野古新基地のまともな建設は困難ということになります。        
 ところが、国・防衛省は70メートルまで地盤改良すれば建設が可能だとしているのです。一体なに


を根拠にそんなことが言えるのか。防衛省が示す根拠というのは「70~90メートルの地盤は非常に固い」なのです。      
 にもかかわらず、その根拠となる「70~90メートルの地盤は非常に固い」についてもっと軟弱であることを示すデータを使って設計していたことです。もう無茶苦茶としか言いようがありません。沈むか沈まないか、やってみなきゃわからないというような姿勢そのものです。   
 沖縄県は、設計変更を不承認としたことで地盤調査の不足を挙げています。この地盤調査、不足などという生易しいものでありません。防衛省が県に提出している設計概要説明書に記載されているボーリング調査個所はたったの4カ所です。しかも、その4カ所すべて辺野古側です。軟弱地盤が広がっている大浦湾側の調査が全くないのです。   
 これでは県が地盤調査不足として設計変更を承認しないのは当然のことです。  
 その後20年に国が申請した設計変更でも、設計概要説明書に記載されたボーリング調査は61カ所、センサーによる調査を加えても76カ所にすぎないものです。              
 工事海域の土層は複雑です。大浦湾側に至っては、護岸設計だけでも160カ所の調査が必要とされています。これは国の基準であり、県が示しているものでありません。にもかかわらず、その国が半分の調査もしていないのです。      
 こんなことで建設を強行し、完成したかに見えても、地震が起きた場合、護岸そのものが崩壊する恐れがあります。 
           

ココちゃん、今日も頑張るワン 🥰       

         

みなさん、今日も一日元気で頑張りましようね                      
        

        

この欄はココちゃんの担当ですココちゃん通信

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