8兆円に迫る軍事予算

2023年12月25日  第900号

   発行人

大阪のうめ吉     
2023年   

12月25日   

第900号    
編集・ココちゃん

8兆円に迫った軍事予算

   

 岸田文雄政権が過去最大となる7兆9496億円(米軍再編関係経費など含む)軍事予算を閣議決定しました。22日に決定した2024年度当初予算案です。8兆円に迫るもので、前年度当初予算比でみると1兆1277億円の増額になっています。岸田政権が昨年末決定した安保3文書の一つである、「防衛力整備計画」に基づく巨額予算です。国債費が25兆円を超えるなかで、このような巨額の軍事予算を組むことなど許されるものでありません。予算の中には、辺野古新基地に726億円、イージスシステム搭載艦2隻に7840億円を計上しています。  

       

 岸田政権が進める大軍拡は、日米の軍事融合です。相手国領内の軍事拠点などを直接破壊する敵基地攻撃能力の保有で、23年度に引き続き、さまざまな長距離ミサイルの研究開発・量産・取得を進める予算です。これには7340億円が計上されています。 
 その内容は、射程1000キロの「12式地対艦誘導弾能力向上型」の開発・取得です。高速で変則軌道を描いて飛ぶ「島しょ防衛用高速滑空弾」の開発▽音速を5倍以上も超えて飛行する「極超音速誘導弾」開発も引き続き継続です。        
 こうしたこととはほかに、新たに長距離ミサイル新地対艦・地対地精密誘導弾開発もあります。巡航ミサイル・トマホークの発射機能を自衛隊艦船に取り付けるための予算もあ

ります。         
 さらに大問題なのが、兵器などの取得や開発とは異なる陸上・海上・航空の3自衛隊を一元的に指揮する常設統合司令部とする「統合作戦司令部」の創設です。    
 統合作戦司令部創設の狙いは、ただ単に3自衛隊を一元化するだけではありません。米インド太平洋軍と機能調整強化するものです。これは、自衛隊を米軍の指揮下に組み込むもので、日米の軍事一体化・融合であり。事実上米軍のための自衛隊になることです。   
 こうしたことで、自衛隊が米軍指揮下に置かれることが明確になります。米軍主導で自衛隊が動くことになるのです。                   
 閣議決定した24年度当初予算案には「国債費」として25兆円を超える予算が計上されています。この国債費というのは、国が国債を発行して借りた、いわゆる借金の返済金です。元本と利息が含まれています。それが25兆円を超えるのです。23年度でみても、返済金は25兆2503億円です。新年度はこれをさらに上回るのです。         
 当然、新年度も国債を発行します。国債に頼らなければならないのなら、このような大軍拡は止めるべきです。これまでの国債発行残高は1027兆4129億円にも膨らんでいるのです。    
 国債の多くは長期国債です。とんでもない借金を次世代に残すことになるのです。23年度でもこうした借金返済「国債費」が歳出総額の2割を超えているのです。平和どころか、戦火を招きかねない軍拡の予算など白紙化すべきです。

    


           

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みなさん、今日も一日元気で頑張りましようね

        

この欄はココちゃんの担当です

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