抜け道になる政策活動費

2023年12月21日  第896号

   発行人

大阪のうめ吉     

2023年   

12月21日   

第896号    
編集・ココちゃん

政策活動費が抜け道に

    

 自民党派閥の政治資金パーティーで、問題として浮上してきている政策活動費。安倍派・清和政策研究会からキックバックを受けた議員は、「派閥から、使途公表不要な政策活動費だ」と説明を受け渡されたと。政策活動費が裏金づくりに利用されているのです。完全に抜け道になっています。政策活動費も公開・政治資金収支報告書で報告を義務づける必要があります。裏金づくりを許さない制度にすることが不可欠です。 

 政策活動費は、本来政党から議員個人に渡されるものです。政策活動費が議員に渡されるのは自民に限ったことではありません。これは政治資金規正法の例外的として条項にあります。ですが、あくまでも政党からであり、派閥からなどということは想定されていません。          
 自民党はこうした政策活動費を、22年に限れば合計14億円余を茂木敏充幹事長ら幹部に渡しています。こうした金が、今度は幹部から、個々の派閥の議員に渡されるのでしょう。これもおかしなことです。この段階で渡される金は政党ではなく、自民党の幹部という「個人」になっていることです。これ自体が規制法の例外条項に反するはずです。                     
 政策活動費なるものが、抜け道どころか、規制法違反になっていることは見逃せません。この政策活動費なるものは、報告義務がないことからこのようなことになっていると言えるのです。                 
 このようなことは、東京地検特捜部の捜査においても「裏金ではない、政策活動費だ」として逃げる口実にする議員が必ず出てくるはずです。こうした時、特捜はどのような見解で対処するかにもあります。         
 明らかに規制法の例外条項にも反しているのですから、政 

      

策活動費などと見なさい対応が必要です。           
 だいたい、このような政治資金パーティーが開かれていること自体が問題です。政治資金パーティーと言えば聞こえがよいですが、実態はなんのことはなく、形を代えた政治献金にほかならないものです。
 政治献金は、企業や団体は政党にしかできません。ところが、政治資金パーティーだと派閥や議員個人に事実上の献金をしていることになります。しかも、パーティー券の購入額が20万円以下であれば氏名や金額の公表義務がないことです。これはもう、パー券を購入するときは20万円以下に分割してくださいといわんばかりです。
 このような政治資金パーティーは完全禁止にするのがスジです。政治献金をなくすことで政党交付金と言う制度ができたのではないか。にもかかわらず、形を変えた政治献金が堂々とおこなわれているのです。政党交付金と、まさに二重取りです。 政党交付金にしても、本来このようなものは制度化すべきものではありません。政党自体が党員拡大による党費収入などで費用を補うのがスジです。こうした政党交付金に反対し、受け取っていないのは日本共産党だけです。軒並みこの交付金を受けているのです。      
 交付金を受けているにもかかわらず「政党交付金が少なすぎる。好き好んで積極的にパーティーをしようと思ってないです。本当に政策に集中したい。ところがお金が足りないのでやらざるをえない」こう言っているのはかつて自民党の議員で政界引退した佐藤ゆかり氏。お金が足りない、使途をはき違えているからにほかならないものです。 

    


           

 

 

市内北区中之島でザウルスちゃん撮影         

         

みなさん、今日も一日元気で頑張りましようね                      

この欄はココちゃんの担当です

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