統一協、100億供託は解散回避策

2023年11月9日  第854号

   発行人

大阪のうめ吉     

2023年   

11月9日   

第854号    
編集・ココちゃん

統一協、100億供託は解散回避策

  

 「心からのお詫び」として、統一協会日本法人の田中富広会長らが出席して会見を開きました。ですが、頭っから特定の記者を排除しています。心からのお詫びであるならこのような排除など出来ないはずです。協会が国に最大100億円を供託するという提案もしています。ですが、統一協会による被害は100億円などというものではありません。解散命令や、法整備に進むことを回避するための策でしかないことが明白です。しかも、このような被害が数多くあるのは、協会が組織的に関わってきたからであり、指導が行きわたらなかったからではありません。組織的関与なのは明らかです。


 政府は10月13日に、協会に対する解散命令を東京地裁に請求しました。これに対し、協会側は争う姿勢を示しています。それが、今になってお詫びなる会見を開いたことは、法整備に進むことや、解散請求を回避する狙いであると見るのが妥当です。                         
 田中会長は「信者の中に社会通念からみて行き過ぎた行動があった」とトラブルを認めるようなことを述べていますが、それは教団の「指導が行き渡らなかった」結果であるとして、組織的関与を否定しているのです。                     
 誰の目から見ても、組織的関与は明かであり、信者個人にあったとするようなことでは心からのお詫びとは言えません。お詫びとしつつ責任逃れに終始しているのです。                  
 協会が抱える巨額の資金の問題があります。協会による被害補償に充てる協会

資産を、解散命令前に海外に移動させるのではないかとの指摘を真っ向否定し、供託金の提案は、そうした懸念を払拭するためとしているのです。     
 協会が今回示した供託金については、今後出されるであろう解散命令や、野党各党が提出した教団の資産を保全するための法整備を回避する狙いが透けて見えるものです。                     
 協会は高額の献金集めなどについて、信者個人の責任とし、解散命令要件の一つとなる「組織性」を否定する狙いがあるのは確かです。ですが、過去には幾つもの民事訴訟で、協会の責任が認められているのです。              
 協会が今回示した供託金は100億では全く足りず、一部の被害者しか救済できないものです。このような協会の提示は、協会資産全体を保全されるよりも安くすむという魂胆を感じさせるものでしかありません。               
 しかも今回の会見で田中会長は冒頭に、「皆さまに心からおわびする」と述べたものの、その後「現在は被害者、被害金額とも不明確」として「謝罪ではない」と付け加えているのです。    
 謝罪でない「こころからのお詫び」、なんとも奇妙なものでしかありません。会見を協会の主張を広めるために利用したことがアリアリです。このような会見で追及されることを恐れて特定の記者を締め出したことでも見てとれるものです。

             

ザウルスちゃん撮影         

        

みなさん、今日も一日元気で頑張りましようね            

            

この欄はココちゃんの担当です

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