首相、選挙目当てで「還元」

2023年10月26日  第840号

   発行人

大阪のうめ吉     

2023年   

10月26日   

第840号    
編集・ココちゃん

首相、選挙目当てで「還元」 

    

   

       

     

           

 

 岸田文雄首相が臨時国会衆参本会議での所信表明演説で、物価高対策として国民への「還元」を強調。ですが、防衛増税を決めているのに、つじつまが合いません。明らかに選挙目当てであり、政権にしがみつこうとしているものにすぎません。国民に還元するというなら、何よりも防衛増税と、大軍拡を完全撤回し白紙にすべきです。

  

  

  

  

 首相の国民への還元は場当り的であり、先の衆参補選で一勝一敗、しかも勝った衆院長崎4区も接戦に追い込まれたものです。
 さらに、埼玉県所沢市長選で破れ、宮城県議選でも自民党候補5人が落選しています。こうした地方選での取りこぼしを念頭に、政権にしがみつくために持ち出してきたのが国民への「還元」です。
 還元そのものは歓迎ですが、全くスジが通らない無茶苦茶なものです。          
 首相の政権運営には一貫性が全くみられません。野党が「選挙目当てであざとい」「場当り的」と批判するのは当然のことです。        
 なにしろ、首相は昨年末に5年間で43兆円もの巨額の軍拡費を決めているのです。その財源となる1兆円規模の軍拡財源を決定しています。           
 今年1月の施政方針演説では「将来世代に先送りすることなく、今を生きる我々が将来世代への責任として対応していく」と述べているのです。それがその年の今、今度は「還元」を言いだしたのです。       
 だいたい、将来世代にツケを残すような大軍拡をやること自体がとんでもないことなのです。このような大軍

  

拡は、金銭的なものだけではありません。戦争を誘発し、国土を廃墟にしかねないものです。とんでもないツケを将来世代に残すものなのです。       
 今回の「還元」は、所得税減税が主ですが、これでは、所得税を課税されない世帯には恩恵がありません。こうしたことから非課税の低所得世帯への直接給付もあげられています。         
 ですが、真っ先にやらなければならないのは消費税減税のはずです。消費税減税をやれば全ての国民に恩恵が行きわたります。これこそ最大の還元策なのですが、首相はこれには全く手を付けようとしていません。     
 首相が今回強調した「還元」は、内閣支持率の低迷が続く中での窮余の人気取り策でしかありません。批判されるのは当然の結果です。          
 今、「還元」の名で所得税減税などをしても、その後に大軍拡の増税が待ち構えているのでは話になりません。減税分などは減税の恩恵を実感することなく、その後に備え預金などに回ることにしかなりません。安心して恩恵を今実感できるものでなければならないのです。       
 今回の「還元」は、完全な自民党の選挙対策としてのものです。しかし、国民・有権者は選挙対策の甘い言葉であることを見透かしています。額面通り、「還元」を受け入れる人などそうそういないはずです。         
 とは言え、このような状況下にあっても、政権交代にならないのが、最大の問題とも言えることです。

             

ココちゃん、今日も頑張るワン😃        

        

                  
みなさん、今日も一日元気で頑張りましようね

              

           

この欄はココちゃんの担当です

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