海事局、日本財団出向は偽装請負

2023年10月25日  第839号

   発行人

大阪のうめ吉     

2023年   

10月25日   

第839号    
編集・ココちゃん

海事局、日本財団出向は偽装請負 

    

       

           

 

 国土交通省海事局による東京の日本財団への脱法的な二重出向で、東京労働局から是正指導を受けていたことがわかりました。海事局は国交省の部局であり、海事局がやっていたことを斉藤鉄夫国交相が知らないはずがありません。必ずトップの大臣が決裁しているはずです。斉藤国交相は公明党所属の大臣です。

  

  

  

 国交省人事課から、二重出向の是正を求められても、実態を改めることなく、形だけを取り繕い、これが偽装請負を引き起こす結果になったのです。是正指導を受けたのは東京の外郭団体である海上・港湾・航空技術研究所。ここを経由した二重出向です。             
 日本財団は、競艇事業による自治体からの交付金を主な収益としているため、官民人事交流法の規定で、国の機関との人事交流は認められていません。こうしたことから海事局は外郭団体の海・港・空技研を介することで規制から逃れていたのです。        
 ところが、海事局は、人事課から「不適切」との指摘を受け、18年10月末で二重出向を解消しました。海・港・空技研と日本財団との間を出向から業務委託に切り替えたのです、     
 ところが、実態は財団の職員が海・港・空技研の職員に直接指示するものでした。明らかな違反です。こうした直接指示は、労働者派遣法違反の偽装請負にほかならないものです。      
 偽装請負は、違法になる労働者派遣のひとつの形態です。契約では「請負」「業務委託」などと

  

しており、その業務を丸ごと請け負った形を装っているのです。実態は、現場に労働者を送り込む単なる派遣です。業務の発注元がすべてを指示で働かせているのです。  
 こうした「業務委託」は、違法派遣を隠す偽装請負なのです。こうした日本財団への出向きがどうして問題になるのかと言えばこのようなことです。  
 日本財団が国交省海事局から出向を受け入れていた14~18年度に、海事局が発注した事業を7件、総額で5億円余りを他の業者と組んだ企業体として、すべて受注しています。いずれも競合相手のいない「1者応募」だったのです。    
 この7件とも海事局からの出向者が財団で従事していた海洋人材育成に関連する事業で、財団側が独占受注する形になっていたのです。         
 この出向という名の派遣であり、海事局職員がそのまま財団の業務を担当しており、財団のオフィスに常駐です。要するに、出航時とほとんど変わらない勤務実態であったことです。   
 海・港・空技研の関係者は「海事局からの職員は日本財団に出向していると思っていた」と言っているのです。   
 完全な名目だけの業務委託であり、違法なことが免れないものです。このような手口で海事局発注の事業を受注していたのです。        
 斉藤鉄夫国交相は、閣議後の記者会見で、「日本財団との関係に国民の疑念を招く恐れがあったことは誠に遺憾だ」と述べ、今後は人事管理を徹底していくとしました。見え透いています。所管大臣なのにこのようなことを知らなかったと言いたいようです。

             

ココちゃん、今日も頑張るワン😃        

        

                  
みなさん、今日も一日元気で頑張りましようね             

           

この欄はココちゃんの担当です

海事局、日本財団出向は偽装請負」に2件のコメントがあります

    1. Jonathan Caswellさん、こんにちは。コメントありがとうございます🙇‍♂️
      Jonathan Caswellさんのアメリカでもこんな感じなんですか。都合よく無視するか、選択がおこなわれているのですね。

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