原発稼働、再エネの妨げ

2023年10月20日  第834号

   発行人

大阪のうめ吉     

2023年   

10月20日   

第834号    
編集・ココちゃん

原発稼働、再エネの妨げ

    

 

     

 全国の大手電力会社の出力制御が23年度上半期、194回と過去最多を記録しています。電源構成に占める再生可能エネルギーについて、政府は30年度に比率を36~38%に高める目標を掲げています。こうしたことから再エネ導入が進んでいるのに一部が出力制御で使われず無駄になっています。こうしたことがさらに増える傾向にあります。

  

  

 一時的な発電停止を求める出力制限は194回と過去最高で、前年同期比では3・1倍にもなっています。              
 再エネは、太陽光発電を筆頭に、風力発電が主体です。太陽光発電は、天候や夜間などで発電が安定していないとはいえ、せっかく生み出した電力を無駄にするようなことがあってはなりません。   
 しかも、こうした出力制限による無駄は今後も続く見込みなのでなおさらです。再エネ利用は、地球温暖化を防ぐ脱炭として始まったものです。こうした脱炭素を遅らせることにもなりかねない問題です。     
 再エネによる発電は事業化が多くなっています、一般家庭でもかなり普及してきています。発電業者からは「全ての業者を公平に扱っているのか」とする声もあります。       
 出力制限で、西村康稔経済産業相は「再エネの導入拡大を進めるにはできる限り出力制御量を減らすことが

大事だ」としています。       
 ところが、出力制御をゼロにするためには投資が必要。そうすればその分電気料金が高くなってしまうので難しい」とするのが大手電力です。     
 ですが、これでは、脱炭素の流れに水を差すことにしかなりません。電力は水道と並ぶ最大のインフラです。大手電力は、そうした観点に立って、最大の経営努力と知恵を絞って再エネ電力をすべて利用することが必要です。   
 大手電力が、「電力は全て再生可能エネルギー」の自覚を持たない限り脱炭素の流れは進みません。      
 頭っから危険な原発に頼っていたり、化石燃料火力に頼っていたのでは問題の解決にはなりません。そもそも再エネに重点を置いていないことが問題なのです。    
 太陽光や風力について、大手電力会社がどれだけ取り組んできたかということです。再エネは太陽光や風力だけではありません。何と言っても日本は世界でも有数の火山国です。     
 再エネとして利用できる地熱が日本列島の各地にあることです。それらの地は、多くが、国立、国定公園などの自然景観や生態系において優れた特色を持つ地域です。  ですが、そうした特色を破壊しない斜坑掘りという技術も確立されているのです。      

 さらに、温泉を枯れさせないための技術も同様に確立しています。にもかかわらず、地熱の利用は殆どされていないのが現状です。地熱発電の施設を作るには時間がかかります。ですが、脱炭素が言われるようになった時点で手がけていれば工事も終わり、もう稼働できていたはずです。

       
 

                 

                

             

大和川サイクリングロードでザウルスちゃん撮影        

        

                  
みなさん、今日も一日元気で頑張りましようね             

           

この欄はココちゃんの担当です

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