県が異例でなく、国・司法が異常

2023年10月5日  第819号

大阪のうめ吉     

2023年   

10月5日   

第819号     
編集・ココちゃん

県が異例でなく、国・司法が異常

    

 米軍普天間飛行場(普天間基地)の名護市辺野古への移設計画で、公明党の斉藤鉄夫国土交通相が軟弱地盤改良に必要な設計変更を4日までに承認するよう指示したことで、沖縄県の玉城デニー知事は同日、「期限までに承認することは困難だ」と国交相に回答しました。新基地は何の公益性もないばかりか、害しか与えないものであり、知事が応じないのは当然のことです。司法の判断も国に追従したものであり、これこそ異常そのものです。

 

 承認に応じなかったことで、国交相は5日にも、知事に代わって承認する「代執行」に向けた訴訟を福岡高裁那覇支部に起こすことになります。那覇支部も同様の判断を下すでしょうが、司法は独立したものでなく、完全に国と一体になっています。三権分立の原則すら完全に破壊されたものです。  
 これまでの経緯を振り返ってみると、知事は21年に防衛省からの設計変更申請を不承認処分としましたが、処分を巡る国との23年9月訴訟の最高裁判決で県敗訴が確定。知事は設計変更を承認する法的義務が生じ、公有水面埋立法(公水法)を所管する国交相が承認を指示していたものです。        

 玉城知事は4日、記者団の取材に「知事として承服できないことがある。他方で、行政の長として判決を受け止める必要がある。これらを踏まえて総合的に判断するため、

        

協議を重ねたが、判断に至らなかった」と答えています。当然の答えです。              
 国は18年12月、辺野古にある米軍キャンプ・シュワブ南側の海域で埋め立て工事を始めました。しかし、南側の約41㏊は陸地化されましたが、約111㏊の東側予定海域で軟弱地盤が見つかり、埋め立て工事に着手できない事態になっています。          
 防衛省は20年4月、地盤改良工事を実施することで、公水法に基づく設計変更を県に申請しました。県は「環境破壊が甚大な上に、技術的な確実性がない」などとして21年11月に不承認処分とし、国交相は22年4月に、不承認処分を取り消す裁決をし、さらに採決後も承認していないとして県に是正を指示するありさまです。       
 県は是正指示などの取り消しを求め提訴しましたが、9月4日の最高裁判決は「知事が裁決に従わないことが許されれば、紛争の迅速な解決が困難になる」として国交相の是正指示を追認しました。全くおかしなことです。これは、「紛争の迅速な解決が困難になる」からと国側に従えという判決です。
 とんでもない判決です。こんなことがまかり通れば、国と地方自治体で紛争になるような事案は全て「迅速な解決が困難になる」が正しく、これに従うのが当然とするものです。        
 もう我が国の司法は完全に死んでしまっています。三権分立の原則すら完全に破壊されてしまっているのです。これでは、どのような国との対立が起きても是正されないことになります。三権分立の確立が不可欠です。

                 

                

             

みつ豆もあるワン 😃 😃        

        

                  
みなさん、今日も一日元気で頑張りましようね             

           

この欄はココちゃんの担当です

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