維新、公選法違反の祝賀会

2023年10月2日  第816号

大阪のうめ吉     

2023年    

10月2日   

第816号     
編集・ココちゃん

    

 地域政党・大阪維新の会の現職で9月の大阪府枚方市長選で3選を果たした伏見隆市長が投票の約2週間後、「祝勝会」なる横断幕を掲げた集会に出席していたことが明らかになりました。公選法が禁じた祝賀会にあたるものです。伏見隆市長本人は出席したことを認めています。

 

 毎日新聞が祝勝会に参加し、参加者の前であいさつする伏見隆市長の写真を入手して報じたものです。    
 演壇の横断幕には「祝勝会」「心からありがとう」の文字が記されています。伏見市長は3選め。      
 伏見市長は「選挙対策スタッフの解散式という認識だった。横断幕を見て『これはまずい』と思ったが、外してほしいと言わなかった。私の注意不足で申し訳ない。今後は法令を順守していきたい」と陳謝しています。 
 陳謝で済むなら法は無用ということになります。誰がどう見ても公選法違反に該当するものです。そもそも伏見市長が「今後は法令を順守していきたい」と述べていること自体これが法令に反すると認めているようなものです。ならば、当然法令に沿って責任を負うことです。    
 この出席には疑問が感じられます。会費は1人6000円だったとしていますが、その時に参加者に渡した領収書と支払いの際の領収書を示した上で説明すべきことです。     
 この祝勝会なるものは、枚方市内の日本料理店で9月15日に開かれました。選挙の応援に入った維新の府議や市議らを含めて約30人が参加しています。     
 伏見市長は「参加者の会費について、自身や後援会が負担

    

        

した事実はない」とする以上、証明する領収書を示すことが不可欠です。そうでなければ、相手が維新というだけに信用できるものでありません。       
 なによりも維新は府民・市民、国民まで欺いてのし上がってきた政党だからです。言うこととやることが完全に矛盾しているのが大阪維新であり、日本維新だからです。            
 この枚方市長選は、伏見市長のほか、日本共産党推薦のながた吉康候補とで争われたもの。結果は伏見市長が77688票と、ながた候補の23170票に大差をつけての圧勝でした。しかし、投票率は前回選挙を5・73%下回る31・7%で過去最低でした。  
 当選したとはいえ、多くの枚方市民はこの選挙にあきあきしていたのです。               
 国政与党が首長選に候補を擁立しないようなことが選挙戦の投票率を低下させているものです。これでは、いくら選管が「必ず投票を」と叫んでも有権者の関心が集まることにはなりません。              

 枚方市長選後の祝勝会で伏見市長は自身のあいさつについて「あくまで選挙活動に協力してくれた人へのお礼で、投票へのお礼は述べていない」としていますが、どう見ても、考えても公選法違反です。         

 公選法は、事後買収を防止する目的から、選挙後の当選祝賀会開催、戸別訪問などを禁じています。これに違反した場合には30万円以下の罰金が科されます。            
 市長に当選して30万円以下の罰金などは安いものですが、なによりも後々市長として大きな傷を抱えることになります。

                

             

大阪市東成区、ザウルスちゃん撮影            

        

                  
みなさん、今日も一日元気で頑張りましようね           

この欄はココちゃんの担当です

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