IAEA中国常駐団海洋放出批判

2023年8月27日  第780号

大阪のうめ吉     

2023年    

8月27日   

第780号     

編集・ココちゃん

IAEA中国常駐団海洋放出批判 

   

    

 福島第一原発の「ALPS処理水」とされる汚染水の海洋放出でIAEA中国常駐代表団報道官が「一方的かつ強引に開始した」と強く非難しました。「IAEAの権威と信頼性を著しく損ない、近隣諸国の人々の健康と海洋環境権益に重大な損害を与え、世界の原子力産業の安全と発展の利益を著しく損なうものだ」と指摘したものです。放出に先立ち政府はIAEAが放出計画について国際的な安全基準に合致していると認めたとし、これを盾にして放出を強行。ですが、同じIAEAなのに、中国常駐団とのこの差は一体なんなのでしようか。要するに政府は都合よく取りまとめた資料をIAEに提出し、このような評価を出すことに誘導したということでしよう。中国常駐団の指摘・批判が的を射ているといえるものです。     

  

 政府と東京電力は「関係者の理解なしにいかなる処分も行わない」としてきました。それをあっさりと破っての海洋放出強行です。しかも、強行放出に関して岸田文雄首相は「約束は現時点で果たされていないが、破られたとは考えていない」とテレビの取材に答えるなどとんでもない姿勢です。     
 所管の西村康稔 経産相に至っては「今の段階では約束を私の立場で申し上げれば、果たし終わったわけではなくて、守り続けている状況でありまして」などとヌケヌケと述べていることです。「関係者の理解なしにいかな

 

る処分も行わない」の約束を破り、放出を強行しておきながら「守り続けている状況でありまして」など、どこからそんな言葉が出てくるのか。              
 この状況を見れば、小学生でも「約束を破った」と判断するようなことを「守り続けている」としているのです。経産相は約束を破り強行を決定したのは首相であり、自分ではないとでも言いたいのでしょうか。           
 福島放射能汚染水処理は重大な原子力安全問題、国境をまたいだ影響があり、決して日本だけの問題ではない。人類による原子力の平和利用が始まって以来、原発事故で生じた汚染水を人為的に海に放出した前例はなく、広く認められた処理基準もない。12年前の福島原発事故では、大量の放射性物質が海に流出するという深刻な災害が引き起こされた。日本は、私益のために地元住民や世界の人々に二次的な被害を与えてはならない        
 これはIAEA中国常駐代表団報道官が指摘したことの要旨です。日本は世界の海の汚染者となり、海の生態環境の破壊者になったのです。事故を起こした原発の汚染水の海洋放出など、世界でも前例のないことです。当然ながら、そうしたデータなどないのです。トリチウムを安全基準以下にしているから大丈夫、安全だとする根拠など全くないのです。             
 
日本が基準の、トリチウム以外の核物資は炭素14など30種です。これらの量が判断基準ですが、これが今後30年以上も続くのです。小さな生物が取り込み、さらにそれを食べた魚など、蓄積の連鎖が続くことです。それによる詳細なデータなどどこにも存在しないのです。それでも安全ですか。

                

この湧別ってとこ、うめじいちゃんが生まれ育ったとこだワン😃 😃         
           

みなさん、今日も一日元気で頑張りましようね             

この欄はココちゃんの担当です

IAEA中国常駐団海洋放出批判」への1件のフィードバック

コメントを残す