海洋放出差し止め提訴へ

2023年8月24日  第777号

大阪のうめ吉     

2023年    

8月24日   

第777号     

編集・ココちゃん

海洋放出差し止め提訴へ

 

 政府が、福島第一原発の処理水とされる汚染水を今日24日に海洋放出することで、漁民・市民らが国と東電を相手取り提訴することになりました。原告と代理人の弁護士が、23日に、福島県いわき市で会見を行ったものです。処理水とされる汚染水を海に放出する認可や使用前検査の合格の取り消し、東電に対し、処理水を海に放出しないよう求めるものです。しかし、仮に地裁で訴えが認められても、上告が確実。最高裁まで進めば、ここでの判決は既定路線のストーリー。原告敗訴が確実です。このような国策事案では必ず国の主張を認めることが確立されているからです。      

   

        

 この日の会見で原告側は「処理水が放出されれば、漁業生産物の販売が著しく困難となることは明らか」などとの主張です。こうしたことはすでに現実になっています。香港が福島海域や地域の農水産物の輸入を禁止したことです。
 香港は中国の一地域とはいえ、日本にとっての香港は中国本土に次いで2番目に大きな農水産物輸出市場です。22年に香港が日本から輸入した農水産物は755億円にものぼります。福島県、地方にとって無視出来るような存在でありません。打撃を受けることは避けられません。   
 東電は22日、放出に伴って風評被害が生じた場合は賠償に応じるとしています。賠償の対

 

          

 

象は、放出以前から事業を営む事業者、「風評被害によって生じた水産物や農産物の価格下落、事業の売上減少等による減収にかかる損害」。水産業だけでなく、農業や水産加工、卸売業、観光業なども想定しています。      
 ですが、風評被害への補償によって、かかった費用を電気料金に上乗せされかねない問題があります。電気料金に上乗せするのであれば、東電にとっては痛くもかゆくもないわけです。利益や余剰金からの支払いなどとは考えにくいことです。  
 だいたい、風評被害が起きるのは、国などが国民を欺いてきたからです。  
 福島第一原発の処理水は、最大で年間22兆ベクレルなどとし、海外原発が海洋放出する水について、●韓国・古里原発=49兆ベクレル●中国・陽江原発=107兆ベクレル●米国・ディアブロキャニオン1/2原発=82兆ベクレル●カナダ・ブルースA/B原発=1090兆ベクレル●英国・ヘイシャム2原発=323兆ベクレル●フランス・ラ・アーグ再処理施設=11400兆ベクレルなど、通常運転での排水を持ち出して比較しているのです。福島の場合は、通常運転による排水ではなく、事故を起こした原発の炉内で核燃料に触れて発生した汚染水です。根本的に違います。現実に、処理水とされる汚染水はトリチウム以外のセシュウムなどの放射性物質が規制基準を超えているのです。               
 
しかも相手は、柏崎刈羽原発で数々の最悪級の違反が明らかになった東電です。東電には信頼出来る要素が全くなし。こんな東電がやることです。

                

ザウちゃんから好きなのを選ぶんだって 😋 😋    
           

みなさん、今日も一日元気で頑張りましようね              

この欄はココちゃんの担当です

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