原爆投下は実験のため

2023年8月10日  第764号

発行人
大阪のうめ吉

2023年    

8月10日   

第764号    

編集・ココちゃん   

原爆投下は実験のため

       

  広島・長崎に原爆が投下されてから78年になります。原爆投下は「必要ない」当時のアイゼンハワー連合軍遠征軍最高司令(後に米国大統領)が陸軍長官に進言していました。にもかかわらず、広島に続き長崎と、二カ所に投下され、おびただしい人命を奪い、街を破壊しました。巨費を投じて開発した原爆の威力を試すためでした。その裏にあったのは巨費を投じて開発した原爆の成果を示さずでは、計画をしてきた政府の責任が問われることを回避するものでした。      

   

        

 太平洋戦争への引き金となった真珠湾攻撃では、戦艦アリゾナが1000人の兵を乗せたま沈没。攻撃で弾薬庫を直撃したからです。              
 アリゾナを含め戦艦4隻と標的艦2隻が沈没。航空機300機以上が破壊され、米の死者は民間人も含め2402人に達しました。                

 こうした真珠湾攻撃が太平洋戦争を引き起こし、最終的に日本は、300万人の命を失うことになったのです。全ての責任・原因は日本側にあります。ですが、米はすでに戦闘能力を失った日本に対し、使う必要のない原子爆弾を広島と長崎に投下したのです。

 先述のように、連合軍遠征軍最高司令が原爆は使う必要がないとしていたものです。     
 ですが、この原爆開発は、マンハッタン計画と呼ばれ巨額の国費が投じら

   

れていました。           
 その原爆を使わずじまい、成果が分からぬままでは政府が巨額国費を投じた責任を問われることになります。 
 そこで出てきたのがこの戦争での使用でした。ですが、東京、大阪などの大都市は、空爆で破壊が尽くされていました。こうしたことから投下の標的が広島と長崎なのです。            
 しかも、広島と長崎に投下された原爆は同じものでありません。広島に投下されたのはウラン型でファットマンと呼ばれる型。一方長崎投下のものはプルトニゥム型のリトルボーイと呼ばれる型でした。それぞれの威力を試すために異なる型の原爆を投下したのです。         
 この結果、両市の投下で、広島16万6000人、長崎8万人、合わせて24万6000人の命が奪われたのです。                
 原爆投下は、表向きは「戦争の早期終結」「真珠湾攻撃の報復」などでしたが、その裏には原爆の威力を実証することと対ソ連戦略で優位に立つことだったのです。
 原爆、核兵器の使用は当時も今もハーグ陸戦条約という国際法とも言うべき条約に違反したものです。           
 ですが、ひとたび戦争になれば、国際法規どころか、人を鬼にも悪魔にも変えてしまうものなのです。人が人を殺すことへの罪悪感もためらいなども完全に失わせてしまうことです。    
 そこには、女性も子どももありません。特に女性にとっては兵士にもて遊ばれる危険性が大きいものです。            
 原爆投下で命を奪われたのは殆どが一般人です。陸戦条約など存在しない状況に陥るのです。原爆投下がなくても、日本が降伏するのは時間の問題でした。そんな状況下で投下された原爆なのです。

                          

                       

ココちゃん、今日も頑張っちゃうワン 😋 😋   
           

         
みなさん、今日も一日元気で頑張りましようね             

            

この欄はココちゃんの担当です 

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サンクトペテルブルク宣言 1868年、当時のロシアの首都サンクトペテルブルクでの国際会議に出されたもので、戦争の正当な目的は敵の軍事力を弱めることとしたもの。できるだけ多数の戦闘員を戦闘外に置けば足りるとしています。戦闘外に置かれた戦闘員にさらに苦痛を与えることを不必要な苦痛としています。戦争を選ぶ手段は無制限ではないとした宣言です

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