
2023年5月25日 第687号


ココちゃん通信
発行人
大阪のうめ吉
2023年
5月25日
第687号
編集・ココちゃん
女川原発差し止め棄却
仙台地裁、政府に忖度
避難計画不備、判断示さず
住民側控訴の方針
宮城県石巻市の住民17人が、東北電力に再稼働差し止めを求めた訴訟で仙台地裁が「事故発生の危険は抽象的で、差し止めは認められない」として却下する判決を出しました。重大事故時の避難計画には実効性がないとして住民側が提訴したものですが、地裁判決は政府に沿った忖度判決となりました。判決は、避難計画不備への判断を示さないもので、住民側は控訴の方針です。
「危険」は抽象的として
東北電力女川原子力発電所=wikipedia
今回の訴訟は、避難計画の不備だけを理由とした差し止めを求めた全国初の訴訟です。住民側は、避難計画に従えば大規模な渋滞が起き、30キロ圏内からの避難が遅れる、「無用な被ばくを強いられ、人格権侵害の具体的危険性がある」と訴えていたものです。
斉藤充洋裁判長は、住民側主張は放射性物質が放出される事故の発生が前提と指摘。仮に避難計画の実効性が欠けていれば被ばくの危険は確かにあるとしながら、住民側は事故の危険について具体的な主張・立証をしていない。「人格権が違法に侵害される具体的危険があるとは認められない」と結論付けたものです。
この訴訟で、住民側は避難計画の不備について具体的に主張していたにもかかわらず、判決はこのことに対しての判断を示しませんでした。訴えの一部だけについて判決を下したものであり、住民側が納得できなかったのは当然のことです。
訴訟の対象となったのは女川原発
他人ごとの判決でしかない
2号機です。女川原発は東日本大震災で被災、定期点検中だった2号機を含めて全3基が停止しています。ですが、2号機は20年に、原子力規制委員会が審査で合格としたことから、東北電力は24年2月の再稼働を目指しています。住民側は、この再稼働の差し止めを求めたものなのです。
判決について東北電力は、「避難計画の実効性向上に向け、事業者としてできる限り協力していく」としたコメントを出しています。ですが、「いくらできる限り協力していく」などといっても、原発が危険な代物であることに変わりがないものです。だからこそ、福島原発が事故を起こしたのです。一たび事故を起こせば、短期間で済むものでなく長期間に渡って影響を及ぼすのです。
福島の事故では、未だに生まれ故郷に戻れない人がいるのです。こうしたことを考えれば原発などは稼働させるべきではありません。科学が進歩して行くには、様々な過程があるとしても、原発は人類が完全に制御することは極めて困難な代物であり、事故を重ねてやむを得ないというものではありません。
まして、このような中で原発を稼働する以上、事故が起きた時の避難計画が不備であることは、原発事業者としての責任を果たしているとは言えないものです。
にもかかわらず、判決はこの判断を示さないまま判決を下したのです。事業者側、政府の政策に沿った不当な忖度判決でしかありません。裁判官は、自分らがこの地に住んでいたらの考えに立っておらず、他人事として判決を下したのです。
道しるべ 東北電力女川原発2号機の運転差し止めを求めた訴訟、仙台地裁は「危険は抽象的」として却下する判決を下しました。まさに不当判決です★避難計画の実効性についての判断を放棄したばかりでなく、放射性物質が放出される危険性の立証を住民側に求めているのです。求めるべき相手は、事業者であり、政府なのです★それをせずして、住民にそれを求めるなど、司法の体をなしていません。国や事業者にとって都合のよい裁判官によって下された判決と言えるものです。しかも、判断すべきことには判断をしないままの判決でしかないことです。
ココちゃんで~す
うわ~い、今日のおやつだワン 🥰 🥰
ココちゃん、今日も頑張っちゃうワン 😁 😁
みなさん、今日も一日元気で頑張りましようねコ
みなさん
おはようございます うめ吉
この欄はココちゃんの担当です
❤️
いいねいいね