
2023年4月19日 第651号


ココちゃん通信
発行人
大阪のうめ吉
2023年
4月19日
第651号
編集・ココちゃん
なぜ国機関にこだわるのか
学術会議は国と手を切れ
国機関にどんな意義が
勧告、無視されれば意味なし
岸田政権が、日本学術会議総会に、今国会に提出する「日本学術会議法改正案」の条文を示しました。会員・連携会員以外の第三者が会員選考に関与する「選考諮問委員会」新設などの悪法です。学術会議は反発しています。ですが、学術会議がどうして政府機関であることにこだわるのか。仮に悪法がなくても、政府がことごとく勧告や提言を無視すればなんの意味もないのではないか。それならば、学術会議は政府とは手を切り独自の団体として活動すべきではないのでしょうか。
法人化目指すべきだ
東京都港区六本木にある日本学術会議庁舎(Wikipedia)
新設する「選考諮問委員会」の委員は5人とし、首相が議長を務める総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)議員、日本学士院院長と協議の上、学術会議会長が任命するとしています。
法改正後は3年、6年をめどに、会員に関する制度、会長の権限・選任方法を含め、組織のあり方を総合的に見直し、法改正などの措置を講じるとしています。改正法に基づいて、会員の次期改選を行うため、予定されている10月改選を来年4月に延長、現会員任期も半年延長するとしています。
この日、総会で説明に当たった内閣府担当者は、法案に示した制度的改革を進めなければ「国の機関であり続けるのは難しい」と断言しているのです。これに対して、梶田隆章日本学術会議会長は「学術会議と日本の学術の将来にとって極めて重要な問題だ」と表明しています。
ですが、このような法案を示してくる政府です。仮に、会員に関する制度、会長
世界に恥を晒すだけ
の権限・選任方法を含めた組織のあり方を法案のように見直したところで、 政府にとって不都合な勧告、提言がされたとき、政府が受け入れるはずがありません。そればかりか、再度学術会議に政府の考えに沿った勧告・提言を要求してくることは目に見えています。
とにかく政府は、方針に逆行することは認めたくない、受け入れようとしない姿勢なのです。このような政府の機関として学術会議を維持しようとすれば、まともな勧告・提言などできるはずがありません。
ならば、日本学術会議は、政府からは手を切り、独自の学術会議として立て直すことです。それには、一般社団法人・日本学術会議とすることが最も望ましいことです。こうして次のステップとして公益社団法人に移行することです。
世界の多くの国は学術会議と同じアカデミーが存在します。形態は同じではありませんが、多くは民間機関です。とは言え、寄付収入もありますが、多くは政府からの助成金が運営の財源になっています。ですが、多くは独立が担保されています。
日本は、国家機関ですが、法律上は独立が担保されています。しかし、近年は自民党政権が数の力を背景に、法解釈を捻じ曲げ、好き勝手に運用し、政府に逆らうようなことは認めない方針に舵を切っているのです。で、ある限り日本学術会議の独立性は担保されません。憲法でさえ好き勝手に都合よく解釈し運用する政府です。自民党にとって代わる政府が期待出来ない今、学術会議は政府と手を切るしかないのです。一般社団法人にかわることです。その際政府からの助成金などはあてにしないことです。
アカデミーに対し助成金すら出さない国とあっては、科学立国を標ぼうする日本が世界中に恥をさらすだけにしかなりません。国際学術会議が存在する昨今です。
道しるべ 国際学術会議は、国際科学会議と、国際社会科学協議会が合併してできた国際組織・機関です。言わば学術会議の世界の頂上に立つ機関です★これほど学術会議の存在意義が大きくなっていることです。にもかかわらず、日本政府は学術会議を政府の言いなりになる犬にしようとしているのです。しかし、数の力で好き勝手にやる政府に法律論は通用しません★日本学術会議への政府拠出はわずか9億8496万円です。そのために政府の言いなりになるなら、社団法人への道をとるべきです。それとも国家機関であり続けるつもりなのでしょうか。
ココちゃんで~す
うわ~い、今日のおやつはチョコケーキキとクリームソーダだワン 🥰 🥰
みなさん、今日も一日元気で頑張りましようね
みなさん
おはようございます うめ吉
この欄はココちゃんの担当です