
2023年3月10日 第611号


ココちゃん通信
発行人
大阪のうめ吉
2023年
3月10日
第611号
編集・ココちゃん
遺伝子組み換え生態系乱す恐れ
規制法違反逮捕で問題浮上
光るメダカ未承認育成
管理の気薄い研究室から
遺伝子組み換えにより、赤く光るメダカを育成していた男5人が警視庁に逮捕されました。遺伝子組み換え生物等規制法違反です。メダカは、研究室から卵で持ち出されたものとみられています。すでに50人ほどに拡散しており、生態系を乱す恐れが現実になったといえるものです。なによりも、持ち出しを許した研究室の管理の気薄さが問題です。
研究室~外部流出現実に
赤く光るメダカ=文春オンラインから
男らを逮捕したのは警視庁生活環境課が8日、カルタヘナ法とされる遺伝子組み換え生物等規制法違反で。埼玉県のメダカ販売店の増田富男容疑者ら愛好家5人。ともに容疑を認めています。
逮捕の容疑は、21年7月から22年8月まで、必要な国の承認を得ずに、約90匹を販売目的で運んだり、育てたりしていたものです。
問題のメダカは、ミナミメダカと呼ばれる種で、サンゴ由来の発光遺伝子の注入により赤く光るようになったもの。
主犯の増田容疑者は、東京工業大学の学生だった09年秋ごろに、研究室からこの卵を持ち出し繁殖させたものとみられています。
警視庁のこれまでの調べと東工大によると、男は同校の生命理工学部所属。ここで遺伝子組み換え研究をしていました。こうしたことから、研究室への出入りは自由に出来たとされています
こうしたことを利用し、増田容疑者は、友人の母親から頼まれ、09年秋から10年春にかけて、遺伝子組み換えメダカの卵約30個を持ち出したものです。
容疑者は、持ち出した卵を譲り渡す時に「大学の研究用
施設の徹底管理必要
で、自然界には存在しない。外部に出したり、人にあげたりしてはだめ」と説明したとしています。
ところが世の中はそうはいかないのが現実です。メダカは、友人の母親から別の愛好家の手に渡り、それがさらに広がって、22年夏までに約50人に拡散されてしまいました。
しかも、現代のこと、SNSの交流サイトや展示即売会などで1匹5万から150万円以上で売買されたのです。
警察当局は、拡散されたメダカ全部を啓発などで回収する必要があります。ですが、啓発で「警察に届けてください」としても、何十万円も出して購入した人がおいそれと届けるなど考えにくいことです。
そうなれば捜査を通じての押収しかありません。それでも完全回収は難しいかもしれません。こうした中、いつか誤って自然界に出て繁殖するようなことになれば、自然界の生態系を乱す恐れがあります。
何と言っても、最初に容疑者の卵の持ち出しを許してしまつた大学の管理の気薄さが問題です。
こうしたことへの厳重管理がなされていないことです。このようなことが、他の研究施設で起きないとも限りません。厳重管理を徹底する義務が研究施設にあるわけです。
今回の問題に関しては、文部科学省が、東工大に再発防止を徹底するよう厳重注意をし、さらに全国の国公立、私立大学、研究施設に対して、管理体制を確認するよう求めたのは当然のことです。
今、遺伝子組み換え技術が発達し、様々な機関でおこなわれていますが、あらゆる面での徹底した管理などが必要です。
道しるべ 光るメダカを流出させた男が警視庁に逮捕されました★しかし、09年ごろの時期とあって、概に時効が成立しています。容疑者は不起訴になる見込みです。時効という定めが法にあるのでやむを得ないことです。容疑者は「大変なことをしてしまった」と反省しているといいます★流出させた本人が反省しても、拡散されたすべてを回収するなど容易なことでありません。おそらくオークションなのでしょうが、1匹に150万円もの大金を投じた人が簡単に警察に届けるとは思えません。拡散し、元を取ってからとなるとさらに拡散することになります。
ココちゃんで~す
かわいいワンちゃんに出会ったワン 😮 😮
大阪市中央区・ ザウルスちゃん撮影
みなさん、今日も一日元気で頑張りましようね
みなさん
おはようございます うめ吉
この欄はココちゃんの担当です