
2023年2月18日 第591号


ココちゃん通信
発行人
大阪のうめ吉
2023年
2月18日
第591号
編集・ココちゃん
反省なき入管法改正案再提出へ
「ウィシュマさん」また繰り返すのか
批判浴び廃案の法案
「同じ概念になる」と入管庁
岸田政権が今通常国会に入管法改正案の再提出を図っています。「さまざまな意見や批判を踏まえ」としていますが「概念は同じ」としており、批判を浴び廃案になった法案です。国際水準から大きくかけ離れた改正案を再提出するなど容認できるものではありません。ウィシュマさんのような事件を再び繰り返すものでしかありません。
国際水準外れた人権無視
写真は大阪入管 (ザウルスちゃん撮影)
名古屋入管で、スリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんが亡くなった事件があります。21年3月のことです。体調不良を訴え、入院を求めていたにもかかわらず、それをせずに死亡させたものです。入管の扱いは人権無視の酷いものでした。
ウィシュマさんは、留学するために日本に来たのです。日本語学校に入学したのですが、同居のスリランカ人男性から暴力行為を受け、学校は休みがちになりました。そのうち母国からの仕送りが途絶え、学費の支払いも滞りました。除籍処分を受け、不法滞在の状態になったのです。同居の男の暴行に耐えかねず、交番に駆け込みましたが、入管に収容されたのです。
この際入管は、DV被害を認識していたにもかかわらず「被害者本人の意志に配慮しながら、人道上適切に対応しなければならない」「DV被害者が配偶者からの暴力に起因して旅券を所持していない時は、在留資格を交付する」などとした内規に反することをやっていたことです。
こうしたことが平然と起きる背景にあるのは入管行政のシステムそのものです。上がそう
死刑執行16回の法相のもと
だから、下の入管庁もそのように動くということです。
ウィシュマさんの事件が起きた時は佐々木聖子入管庁長官、上川陽子法務相と共に女性です。入管庁長官の上になるのが法務省であり上川法務相です。
前回、入管法改正案を国会に提出した際、国連人権理事会と国連の人権専門家3人などが日本政府に「国際法違反」であるとした共同書簡を送ってきています。
ところが上川法務相は「一方的」「抗議せざるを得ない」と逆切れそのものの対応でした。このような人権感覚のない、男に媚びるような人間が入管行政の上ではトップにいるのですから、名古屋入管が人権無視でウィシュマさんを死なせたことは当然の流れ、起きるべきして起きた事件と言えるものです。
しかも、上川法務相は、司法官、弁護士などの経歴がありません。死刑執行に判を押すのは法務相。ですが、そうであっても多くの法務相はそんな判など押したくない気持ちがあり、在任人中死刑執行ゼロが少なくありません。
ところが、上川法相はなんと、16回も死刑執行に判を押し、執行されているのです。戦後の法相では最多の死刑執行です。
こうしたことからも見られるように、上川法相に「命」を重んじるものが感じられないのです。このような人物が入管行政を左右するトップにいるのです。
今国会に入管法改正案が提出されることでも、入管庁が単独でやっているとは考えられません。 絶対的に法務省が関与しているはずです。
現在の法務相は上川議員ではありませんが、法相は、人権擁護も責務であることの認識があるのだろうかと疑わざるをえない入管法改正案提出のようです。
道しるべ 日本での非正規滞在者はいかなる理由があっても本国送還を原則としています。こうしたことから、送還に合意するまで入管に収容されます。場合によっては、合意しても帰国費用がなければ収容が継続されることもあります★このような、人権になど配慮したものでないことです。このため、当時立憲民主党、日本共産党などが難民認定の手続きを公正・透明化し、全件収容主義を撤廃するなどとした野党案を国会に共同提出しています。他に病気治療が必要な人の収容停止、収容要否は入管庁でなく裁判所がチェックするとしたものです。
ココちゃんで~す
またねこちゃんに会ったワン 😀 😀
ザウちゃん、なめられたザウ 🤣 🤣
大阪市天王寺区真田山・ザウルスちゃん撮影
みなさん、今日も一日元気で頑張りましようね
みなさん
おはようございます うめ吉
この欄はココちゃんの担当です