
2023年2月14日 第587号


ココちゃん通信
発行人
大阪のうめ吉
2023年
2月14日
第587号
編集・ココちゃん
「国際ミレット年」を生かせ
今や健康食になった雑穀
政府は転作支援拡大を
農業支える支援こそ必要
今年は、国連食糧農業機関(FAO)が定めた「国際ミレット年」。ミレットとは雑穀のことで、アワ、ヒエ、キビ…など様々なものがあります。雑穀と言えば、昭和年代中期頃までは「貧しい食べ物」そんな印象が強いものでした。ですが、近年は、食物繊維やビタミンなどが豊富で栄養価の高い食品として見直されています。そんな雑穀ですが、今では作る農家が少なく価格も高くなっています。そんな雑穀を米に取って代わる作物として奨励し、転作支援として助成金などを拡大すべきです。
栄養価高い雑穀の魅力
市販されている雑穀類ですが、米より高価です
雑穀の多くがもつ最大の特徴としては、やせた土地や乾燥した土地でも栽培できるということがあります。こうしたこともあって国連が「国際ミレット年」とする決議を採択したことがうなずけるものです。
雑穀の主要なものはイネ科のヒエ、アワ、キビなどで、ミレットはその総称です。
現在これらの雑穀の多くを栽培しているのはアジア、アフリカの乾燥地帯の国です。20年で見た場合、アジアが全世界の50%以上の栽培となっており、アフリカが45%です。国別にすると、インドが最大で1249万トン、ニジェール351万トン、中国230万トン、ナイジェリア200万トンその他です。
国連は、16年から25年までを「栄養のための行動の10年」と宣言し、飢餓をなくし、栄養不良を根絶する行動を活性化させて、より健康で持続可能な食事ができるようにと取り組んでいるのです。そうした中で今年の国
農家、後継者できる環境を
際ミレット年なのです。
ところが、我が国はと言えば、手間がかかることから栽培面積が少ないのが実情。しかも、栽培農家の殆どが70~80代の高齢者です。この人たちがいなくなれば後継する人がなく、僅かな栽培すらなくなってしまいます。
政府は、米が余っているとして転作を進めています。ですが、その転作にあたっての転作交付金を削減するなど転作に逆行する姿勢を取っています。こんなことでは、転作が進むはずがありません。厳しい状況に政府が追い打ちをかけているのです。
ビタミンをはじめ、鉄・カルシウムなどのミネラルが豊富、タンパク質や食物繊維、レジスタントスターチ(難消化性デンプン)が多く含まれていて、グリセミック指数が低いことから、糖尿病の予防・管理に役立つとされているにもかかわらず、日本の農家は後継者がいないことから栽培が進んでいないのです。
政府が、国際ミレット年に関心があるなら、重視するなら、米からの転作につながる後継者づくりを目指すべきです。現在、こうした雑穀の多くは飼料やハムちゃんのごはん、あるいはおやつになっています。
和食店にあっても
家庭の食卓には
人にとっても栄養価が高く人気があるのですが、価格が高いことから、一定の普及にとどまっていることです。
現在、こうした雑穀の多くは飼料やハムちゃんのごはん、あるいはおやつになっています。
和食店などでは、ご飯のメニューに雑穀をまぜたものが特別にあるほどですが、多くの家庭の食卓に広がっているとは言い難い状況です。
米余り、転作を政府が言うなら、こうした雑穀への転作が進むように補助金などを拡充することが求められるものです。
道しるべ 気候危機などへの関心の高まりで「農業で暮らしたい」とする若い世代が出てきています。しかし、国は農業予算を増やして農業を支える施策という点では極めてお粗末です★生活保障を第一に、将来への展望を示す施策が政府にないのです。こうした展望があれば、人気が高まってきている雑穀栽培を手がける農家を維持し、増やすことが出来るのです。米余りだなどと言わないようになり、米価も安定するはずです★そうして雑穀栽培が進めば、国民の健康にもつながり、それによって医療費などが減ることにもつながるのではないでしょうか。
ココちゃんで~す
うわ~い、ネコちゃんがいっぱいいるワン 😀 😀おじちやんから美味しいものもらったんだワン 🥰 🥰
大阪市天王寺区怜人町・ザウルスちゃん撮影
みなさん、今日も一日元気で頑張りましようね
みなさん
おはようございます うめ吉
この欄はココちゃんの担当です