
2023年1月31日 第573号


ココちゃん通信
発行人
大阪のうめ吉
2023年
1月31日
第573号
編集・ココちゃん
地上げ屋手法東日本高速
陥没事故、交渉応じた家屋解体
エリア30軒の内8軒
早く出ていけ言わんばかり
東京外郭環状道路(外環道)の大深度工事でルート上の住宅が陥没したことで、事業者の東日本高速道路がエリアの30軒の内買い取り、交渉に応じた家屋の解体に着手。応じない世帯があるのに、工事に着手するなど、バブル期の地上げ屋の手法です。
嫌がらせそのもの
東日本高速道路のロゴ=Wikipediaから
外環道工事による事故は20年に起きました。地下のトンネル工事区間の真上にある東京都調布市の住宅街で、住宅の一部が陥没したのです。
この問題は訴訟に発展しました。地裁は約9キロの工事差し止めを認めただけで、他の区間については訴えを退けています。
こうしたこともあって、事業者の東日本高速道路は、陥没エリア内の世帯に対し、立ち退き交渉を始めました。ですが、立ち退きに応じたのは30軒の内8軒だけです。誰しも住み慣れた土地を離れたくないのは当然のことです。
事業者は「トンネルは離れているので安全だ」として工事を始めた結果、住宅街の陥没です。こうしたことから、地域住民は工事そのものの中止を求めていました。
事業者の東日本高速道路は、エリア内地上にある世帯と立ち退き交渉を開始し、交渉に応じた、立ち退いた世帯から順次家屋の解体に着手したのです。
3分の2以上の世帯が住んでいるのに、解体工事を始めるなど、居住者に対する嫌がらせそのものであり、バブル期に多発した暴力団絡みの地上げ屋そのものの手法です。
東日本高速は、準備作業として、退去家屋のガス管設備の撤去を17日から始めています。この後8軒について3月までの完了を目指して
安全とは言えぬシールド工法
いるのです。
エリア内の世帯住民は「外環被害住民連絡会・調布」を結成し、工事中止を求めてきました。メンバーは、概に立ち退いた家屋に張り出された解体工事開始を知らせる張り紙の前で記者会見をおこないました。
連絡会の共同代表2人が「一方的な工事の着手に抗議し、住民との話し合いに応じるよう求める」との抗議声明を読み上げました。
陥没が起きた現場は東京都調布市の住宅街です。エリア内の住民は、それまで平穏に暮らしていた日常生活が破壊されたのです。
こうした地下工事は、シールド工法という技術でおこなわれます。シールドマシンと呼ばれる機械で、前面についたカッタ―で硬い地盤や岩盤を削り進んでゆくものです。こうした工事ですから、工事の進み具合は1日で僅かです。
工事開始前には地上から地盤調査もおこないます。しかし、その調査が完璧なものとは言えません。調査地点以外で意外な地層があったり、時にはメタンガスが溜まっている場所もなきにしもあらずです。
ですから、大深度地下のシールド工事が絶対安全だとは言えないのです。いつ想定外の事故やトラブルが発生するかわからないのです。そこまでして工事をする必要があるのかとも言えるものです。
外環道の事業主体は国交省ですが、当初予定された工費が1兆1000億円も膨らみ、2兆3500億円にもなっているのです。国は「利便性の高い都市を実現する上で必要不可欠」としていますが、果たしてそうでしようか。
道しるべ 東京外郭環状道路工事で住宅地の陥没。東日本高速はエリア内の住民を立ち退かせて地盤対策工事をやろうとしています★ですが、住民にとっては住み慣れ、平穏に暮らしていた地でした。おいそれと立ち退きとならないのは当然です★国は、この工事を「必要不可欠」としていますが、国がやるものはなんで必要不可欠が常套句になっています。そのために、どうして住民が犠牲を払わなければならないのか★この工事、地盤沈下は、立ち退きさせればいいというものでありません。この地域の地価が低下しかねません。財産権の侵害にもなります。
ココちゃんで~す
うわーい、大阪の街ってすごいんだワン 😀 😀
大阪市天王寺でザウルスちゃん撮影
みなさん、今日も一日元気で頑張りましようね
みなさん
おはようございます うめ吉
この欄はココちゃんの担当です