検審「不起訴不当」としたが

2022年12月28日  第539号

発行人      大阪のうめ吉     2022年    11月17日    第498号     編集・ココちゃん                        

ココちゃん通信
発行人      

大阪のうめ吉     

2022年    

12月28日    

第539号     

編集・ココちゃん  

検審「不起訴不当」としたが 

 

「殺人」認めず、問題 

  スリランカ女性死亡

名古屋入管の殺人だ   

      

              

 認識不足検審メンバー       

   

21年3月、名古屋出入国在留管理局で、スリランカの女性ウィシュマさんが、職員の不当極まりない対応で死亡したことで、殺人罪で告発された事件。地検が不起訴としたことで、検察審査会が「不起訴不当」と議決しました。しかし、殺人について「殺意がなかった」などとして認めませんでした。あらためて、検察審査会メンバーの認識の低さが問われるものです。

  

                             

妹2人が求めたのは殺人

名古屋出入国在留管理局=Wikipediaから


 ウィシュマさんの妹ポールニマ、ワヨミさんのふたりが検察審査会に求めたのは「殺人での起訴相当」です。しかし、検審の議決は、地検が不起訴としたことを「不当」としましたが、「不起訴処分を覆す証拠が認められない」と、名古屋地検が不起訴としたこととさほど変わらないものです。

 「殺意やウィシュマさんを保護しない不保護の認識があったとは認められない」としているのです。                  
 「生命が危険な状態と把握できた可能性も十分にあった」などとも指摘していますが、こうしたことでの議決はどのように考えても「当たらず触らず」の議決でしかありません。検審のメンバーは、一体誰に配慮をしているのかと疑問を感じざるを得ないものです。           
 そもそもなのですが、検察審査会という制度そのものです。検察審査会のメンバーは定員11人です。この十一人を有権者の中から無作為に選ぶものです。万一の場合の補充要員も同様に選ばれます。        
 選ばれて辞退できないこともないのですが、70歳以上の高齢者、学生などに限られています。こうして選ばれるわけですから、社会的な問題に無関心

              

監視映像「病院へ」悲鳴上げる姿   

な人が選ばれることもあるのです。          

 仮にこれが、全員そんな人たちばかりだったとしたら、検審の議決も正当な判断とは言えないことになります。こうしたケースだけでなく、著しく考えが同じような人になってしまった場合とかも同様です。             

 裁判員裁判も同様ですが、はたしてこのような制度でよいのかという問題もあります。無作為で選ぶのは良いとしても、その中からメンバーとしての資質を考慮すべきではないかとも思うのですが。               

 恨まれる、睨まれたりしたらかなわないから、当たらず触らずにしておこうでは、全く意味のない結果にしかなりません。                 

 メンバーに選ばれると任期は6カ月ですが、それ以前に妥当な判断を出来る人がメンバーとして必要だと思うのですが。               

 今回のこの事件で入管の局長・職員らが殺人罪に問われないなど、司法が機能していないと言わざるをえません。            
 「不起訴処分を覆す証拠が認められなかった」としていますが、一体どんな証拠が必要だと言うのでしょうか。     
 今回の事件では、係争中の民事裁判で、裁判所の勧告によって、監視カメラの映像の一部が国側から提出されています。提出された映像は、一部とはいえ、DVD20枚もあるのです。映像を視聴した妹のポールニマさん「あまりにも残酷。母には伝えられない」とし「私、死ぬ、病院に持って行って」と悲鳴を上げている様子が写っているとしています。              
 これでも殺人にはならないと断言できるのでしょうか。これ以上どんな証拠が必要なのでしょうか。

道しるべ

スリランカのウィシュマさんが名古屋入管で死亡した事件。国に対し、民事で賠償を求め提訴されています。この訴訟で、国側が裁判所の勧告で、入管の監視ビデオでの映像DVD20枚が提出されています★映像には「私、死ぬ、病院へ持って(連れて)行って」と悲鳴をあげるウィシュマさんが写っていると妹さん★死亡する2日前には、脈拍や血圧が確認出来ない状態。それでも、入管側は救急搬送をしていないのです。これが殺人でないとどうして言えるのでしようか。これでも証拠がないと不起訴にした地検です。検審の議決も問題です。      
   

     
 ココちゃんで~す        
 

昨日はうめ吉じいちゃんと「撮り歩き」、夜の撮影だったんだワン 😀 😀       

          

 大阪市天王寺区・通天閣 ザウルスちゃん撮影       
                

みなさん、今日も一日元気で頑張りましようね

みなさん             
おはようございます   うめ吉 

この欄はココちゃんの担当です

検審「不起訴不当」としたが」に2件のコメントがあります

  1. うめ吉様
    お疲れ様ですm(_ _)m
    この事件はメディアで流された当初から、胸を締め付けられる事件です。
    これで名古屋の入管の管理不行届きが死亡を招いたことを国が容認したことになります。
    組織ぐるみの一種の殺人と言っても過言では無い事件なので、ご遺族の方々には本当に申し訳無く思います。
    わたくしは、大阪の入管にオーバーステイになってしまった韓国の友人に付添って交渉しに行ったことがありますが、入管の職員は外国人に言葉遣いも凄く厳しくて、職業柄か皆が苛々しているのが伝わりました。
    実際、日本では通用しないような我儘を訴える外国人も居るので、対応が多少荒々しくなるのは仕方ないと少し理解しましたが、この事件は全く別次元の問題だと思います。

    今年も残り僅かとなりましたが、呉々もご自愛下さり、良い年越しをお迎え下さいませ✨

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  2. kotobuki1203kumiさん、こんにちは。いつも「いいね」、コメント有難うございます。
     ほんと、そう思います。日本に来てこんなことになって、申し訳ないです。大事な、かけがえのない命をなくすことになってしまって。お姉さんを亡くした二人の妹さんの悲しみが自分のことのように感じられます。
     入管のこうしたこと、名古屋入管に限ったことではないのですよね。大阪入管だってかなりひどい事をやっています。もうこれは、外国の人を人とを思わない入管の体質なんです。
     このような入管の在り方は絶対になくさなければならないことです。

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