
2022年12月22日 第533号


ココちゃん通信
発行人
大阪のうめ吉
2022年
12月22日
第533号
編集・ココちゃん
こんな上司はいらない
都内郵便局 女性の口にガムテープ
福岡高裁 一審超える賠償命令
局長の対応も問題
東京都内の郵便局窓口勤務の女性が、上司に口に業務用ガムテープをはられ、唇をケガしたことで、局長も「ちょっかいを出しただけ」の対応。休職を余儀なくされて提訴の上告審で、福岡高裁が一審を上回る損害賠償を命じました。はびこる「男社会」が招いた弊害とも言えるものです。
はびこる「男社会」の弊害
福岡市中央区、福岡高裁=Wikipediaから
問題が起きたのは15年のこと。30代の女性が勤務中に上司の男性から口に業務用ガムテープを口に貼られました。業務用ガムテープは材質も布製であったり、粘着力が強いものです。この業務用ガムテープを、窓口で勤務中の女性の背後から口に貼ってはがしたものです。
粘着力が強いので、女性の下唇の皮がはがれ、赤く腫れあがりました。
女性は翌日から休職し、局長に報告しましたが、局長は「かわいくて、ちょっかいをだしただけ」と言っています。このようなことになっているのに誠実な対応がされませんでした。
こうしたことから、女性は、ショックを受け、仕事を出来る精神状態でなくなりました。女性は郷里の熊本県に帰郷し、精神科を受診。これで「適応障害」、「うつ」と診断されました。
この後、職場復帰が出来ず、16年9月に退職しました。女性が受けた精神的ショックは大きく、現在も通院しているのです。
問題の男性上司は、郵便局側の聞き取り調査に「忙しかったので、気持ちを和ませるため、いたずらでやった」としています。
上司が、それも勤務中にこんなバカげたことをやって
誠意のなさ日本郵便も
気持ちが和む女性がどこにいるのか。このこと自体が女性に対する感覚の酷さがみてとれるものです。
極端に低い賠償額
女性は、上司の男性と、このような対応しかしなかった局長を郷里で熊本地裁玉名支部に提訴しました。地裁は上司の男性と局長両者に計195万円の支払いを命じる判決を出しました。
一審判決が指摘しているように、局長は女性に「診断書」の提出を求めるなどの対応もしていません。局長が調査を怠ったとして賠償を命じたのです。しかし、命じた賠償額は計195万円と著しく低いものでした。女性側が求めた損害賠償は1712万円でした。
控訴審の福岡高裁が命じた賠償額、一審より増額されたとはいえ、両者合わせて259万円でしかなく、とても休職、退職に至った損害に見合ったものでありません。
口先だけのコメント
日本郵便
高裁判決を受け、日本郵便の担当者が取材に「重く受け止めており、引き続き、社員が安心して働ける職場づくりに努める」とのコ
メントを出しましたが、日本郵便としても、誠心誠意その気があるなら、損失に対する保障をすべきです。
とても誠意のある対応とは言えず、このような「男社会」のはびこりが今回のような事件を引き起こしているのです。口先ばかりのコメントではなく、女性が安心して働ける職場環境を作り上げること。男女は常に平等だという観念に立った取組みが求められるものであり、絶対にそうしなければならないことです。
道しるべ
東京の郵便局であった、男性上司による窓口担当の女性に業務用ガムテープを口に貼ってはがし、けがをさせた問題★この問題は「男社会」の中で起きたものです。男性上司は当然ですが、局長も局長です。「かわいくてちょっかい出しただけ」など、自身の感覚・考えが出たような言葉です★診断書の提出を求めることもないあきれた対応です。同時に日本郵便の対応もです。問題の局は特定局でしょうが、傘下の局の問題は、いわゆる本社である日本郵便にも責任があるはずです。他人ごとのようなコメントで終わらせることは問題局以上に問題です。
ココちゃんで~す
この廃墟のような建物。ずっと気になってるんだワン 🤔 🤔
中央区、大阪城公園 ザウルスちゃん撮影
みなさん、今日も一日元気で頑張りましようね
みなさん
おはようございます うめ吉
この欄はココちゃんの担当です