
2022年12月21日 第532号


ココちゃん通信
発行人
大阪のうめ吉
2022年
12月21日
第532号
編集・ココちゃん
障がい者施設で命の選別
北海道江差町 障がい者グループホーム
優生思想そのもの
国民にも残る優生思想
これはもう優生思想でしかありません。北海道江差町の社会福祉法人・あすなろ福祉会の障がい者グループホームでの入居者に対する不妊処置です。このようなことが容認されるならば、優生思想が容認されることでもあり、障がい者差別につながることにしかなりません。国民の中に、同福祉会の対応を擁護する声もあり、極めて問題です。国を先頭に、行政側の徹底した優生思想の排除と、障がい者への手厚い支援を打ち出すことです。
必要なのは徹底支援
健常者と比較しない社会に
北海道江差町のあすなろ福祉会=同福祉会ホームページから
問題となったのは、障がいを持つ人が入居するグル―プホームでのこと、結婚や同棲を望むカップルに対し、不妊手術を受けることを求めていたのです。
男性はパイプカット手術、女性は避妊リング装着という条件です。このようなことが、20年以上も前からおこなわれていたことです。
同福祉会の樋口英俊理事長は共同通信の取材に「授かる命の保証は、われわれはしかねる。子どもに障がいがあったり、養育不全と言われたりした場合、成長した子が『なぜ生まれたんだ』と言ったとき、誰が責任を取るんだ」と。
理事長のこうした発言、もっともらしく聞こえますがとんでもありません。こうした考えは、先天性の障がいにとどまらず、生まれてから、あるいは成人になってから
優生思想はナチスの思想だ
の障がい者にも広がってしまいます。
成人になってから、病気や事故、薬害、災害などで障がい者になることが決して少ないとは言えません。手足を満足に動かせない。話すこともできない。こうしたことになることもあるのです。
こうした障がい者になった人も排除することになるのです。
16年に、相模原市の知的障がい者施設・やまゆり園で起きた事件があります。犯人は入所者19人を殺傷する惨事を引き起こしたのです。その主張が「意思疎通のできない重度障がい者は生きる価値がない」です。
このような思想は、ナチス・ドイツの思想となんら変わらないものです。このような危険な、人間性からかけ離れた思想が厳然として今も国民のなかにあることです。
こうしたことが、ネット社会の今、SNSで施設の対応を擁護するようなツイートが流れているのです。
「養育の責任の持てる人のみ子を産み育てるべき」と。これはもう、産んでも子育てができなければ産むなというものです。
しかし、自身で子育てができなくても、子どもがほしいカップル、夫婦がいます。そんな人たちが子どもをもつこともできない。それを強いることにもなるのです。
こんな時にこそ、国、行政の出番なのです。障がい者であっても、安心して子どもをもてる。そんな社会を築くのが私たち健常者の責務ではないでしようか。
障がい者だからと差別をするなど、人間性のない人がすることです。人には思いやりとやさしさが絶対不可欠です。そうであって人間であり、人と言えるのです。
道しるべ
北海道江差町の障がい者施設・あすなろ福祉会で、入居者に不妊手術を求めていたことが共同通信のスクープで全国に広がりました★同福祉会の理事長が「子どもに障がいがあったり、養育不全と言われたりした場合、誰が責任を取るんだ」ともっともらしく言っています。この発言は自身の優生思想を正当化するだけのものです★同会では、日常的に入所者に虐待を行い、道から新規受け入れ3ヵ月停止の行政処分を受けています。今回発覚した不妊の問題。こうしたことで他の施設に移る人も少なくないのです。理事長の主張は単なる言い逃れです。
四季の花
めぐり 5
ココちゃんで~す
スイセン咲いてるんだワン 🥰 🥰
中央区、中大江公園 ザウルスちゃん撮影
みなさん、今日も一日元気で頑張りましようね
みなさん
おはようございます うめ吉
この欄はココちゃんの担当です