

作詞・西条八十 作曲・船村徹
「王将」は歌手村田英雄さんの代表曲。演歌系の楽曲として、現在ではあり得ない300万枚の売り上げを記録しました

通天閣
拭けば飛ぶような小さな、それが将棋の駒。そんな小さな将棋の駒に俺らは命を賭けたのさ。
たかが小さな将棋の駒に「命を賭けた」そういう人もいる

通天閣本通
笑わば笑え。それが俺らの意気地なのだ。
どうすれば、どう駒を動かせば勝てるか

文化住宅
あの手この手と思案を胸の俺らだ。
今年ももう終わりだ。やぶれ長屋で今年も暮れた。

文化住宅に上る月
そんな生活なのに、女房の小春は愚痴ひとつ言わずに俺らについてきてくれている。笑顔の、笑顔の小春がいじらしい。
月も知っているさ、俺らの意気地を。

灯がともった通天閣
通天閣に灯りがともった。明日、明日は東京での対戦が待っているのだ。愚痴ひとつ言わず、笑顔を見せてくれる小春のためにも

夜の通天閣
笑顔で送り出してくれる小春の為にも。
東京に出て行くからにゃ、なにがなんでも勝たねばならぬ

通天閣本通
俺の闘志がメラメラと燃え上がります。必ず必ず勝ってみせる。

錦橋
俺らは浪花の生れだ、八百八橋の浪花の生れだ。
小春よ、待っていてくれ、必ず、必ず勝って帰るからな