
2022年12月14日 第525号


ココちゃん通信
発行人
大阪のうめ吉
2022年
12月14日
第525号
編集・ココちゃん
最高裁判決、地方自治権否定
辺野古裁決、沖縄県敗訴
地方は国に従えということだ
地方自治はなんのためか
辺野古新基地工事で、沖縄県が埋め立て承認撤回取り消しをした国交相裁決での上告審判決が最高裁であり、県の上告を「訴訟を起こす資格がない」として棄却しました、一審、二審に続く三度め国への忖度判決です。こうした判決は、明らかに、地方は国に従えというものであり、地方自治権を真っ向から否定したものです。
国への忖度判決三たび
工事中の辺野古新基地=沖縄県のホームページから
沖縄県では、これまでに県民投票、知事選などで再三民意が示され、辺野古新基地反対の県民の意思が明確になっています。にもかかわらず、国は、民が行政を訴える行政不服審査法を悪用し、公明党の国交相が裁決で取り消しています。
このような無法な手段まで取っている国のやり方を、最高裁も正当なものだと判断したことになります。最高裁という最後の砦である最高裁に順法意識など持ち合わせていないことを示した判決とも言えるものです。
国が決めたことは、違法であろうが、なんであろうが、とにかく従えという横暴極まりない無法判決です。
今回の判決で最高裁は「埋め立て承認は国の法定受託事務であり、都道府県が取り消し訴訟を起こすことはできない」との判断です。
最高裁への上告に至るまでの一審の那覇地裁は「自己の利益、権利保護を求めるものではない」としています。二審の福岡高裁那覇支部判決は一審判決を支持していました。
今回、最終判決を下した最高裁、山口厚裁判長です。この名前をしっかりと記憶し、衆院選どきの国民審査で×印を付ける必要があります。
しかも、今回の最高裁判決は、県の原告適格性を認めて
環境破壊、ジュゴンが消えた
おらず、極めて不当極まりないものです。しかも、新基地のための埋め立てそのものについての適法性についての判断が全くなされていないことです。
裁判に関わらず、ものごとを判断するには、広義に渡ってなされるべきなのに、それがなく、一部の狭い分野で判断したことです。このようなことでは、正しい判断などできるはずがありません。このようなことをあえてやるのは、うしろめたいことを暴かれたくないからとも言えるものです。
軟弱地盤が辺野古新基地計画区域にあり、国内の技術での克服は困難なものです。それでも国は工事を強行しているのです。当然ながら、沖縄県は、軟弱地盤改良にともなう設計変更申請をめぐっての訴訟も起こしています。
新基地の問題が今回の最高裁判決で終了したわけではありません。これから先も法廷闘争が続くことになります。それだけ、辺野古新基地の問題が沖縄県にとっては深刻な問題であることなのです。
それにしても、辺野古新基地の工事は、沖縄県の、美(ちゅ)ら海を破壊する環境問題であるにもかかわらず、環境問題を所管とする環境省は見て見ぬふりをしていることです。
辺野古新基地工事は大環境破壊です。工事海域にあるサンゴは移植されたとはいえ、死に絶えたものが少なくありません。日本では沖縄だけにしか生息しないジュゴンが沖縄の海からいなくなりました。これが環境破壊でなくて何なのでしょう。環境省は環境破壊省なのでしようか。普天間基地に代わる新基地など作る必要がないもののために、ジュゴンが美ら海から消えてしまったのです。
道しるべ
辺野古新基地裁決をめぐる最高裁判決が、地方自治権を否定する、踏みにじる不当なものとなりました★不当な判決に沖縄県の玉城デニー知事が言います「地方自治体と国は上級・下級の関係にあると言わんばかりの判断」と。当然の見解・思いです。最高裁判決は、地方自治の観点というものを全くと言っていいほど理解していません★玉城知事は続けます「この問題は、沖縄県に限らず、全国どこの自治体でも起こりうる問題」と。まさにそうです。国内では、原発廃棄物処理問題があります。国に、最終処分場にされかねない自治体が出てくることです。
ココちゃんで~す
うわー、高いビルの灯り、イルミネーション見てるみたいだワン 😀
大阪市天王寺区 ザウルスちゃん撮影
みなさん、今日も一日元気で頑張りましようね
みなさん
おはようございます うめ吉
この欄はココちゃんの担当です