
ー146ー 演歌の街

作詞・秋田泰治 作曲・聖川湧

御堂筋
あなたとの思いでの街、大阪、
愛にはぐれた女がひとり、ひとり来ました御堂筋。
私の心には、今もあなたと歩いた御堂筋

御堂筋
思い出が鮮明に残っています。
あなたに、肩を寄せて歩いた御堂筋。
洒落たカフェに入り、コーヒーを飲んだことも。

御堂筋
苦いはずのコーヒーが甘く感じられた私でした。
あなた、あなたに、もう一度すがりたいのよ
すがりたいのよ。

北新地
でも、もうあなたはいない…
なのに、なのに、雨があなたとの思い出を連れてきます。
私の、女ごころの切ないこの思い、誰に話せば消えるので
しょうか。
夜が、ネオンの街に流れてゆきます。
ひとり、北新地に、女がひとり、泣きぼくろが消えません。

北新地
思い出が、降る雨が、細い小指にからみつきます。

北新地
あなたを、あなたを雨が呼んでいるような
そんな思いにかられる女ごころです。

法善寺
この先、何のあてもありません。
なのに、ひとりアーケードの商店街を歩き
やってきたのは法善寺です。

水かけ不動尊
「あなた、あなたに逢わせて」
そんな思いで水かけ不動さんに両手を合わせます。

法善寺参道
法善寺の参道をぬけると、街灯り、
私の恋灯りのような…
いつか、いつかあなたに巡り逢う、そんな夢をみました。

難波駅
そんな夢を、今日も見た私です。
女ごころの、切ない思い出を残した大阪の街
難波の灯りが、灯りが私にとっては恋灯りです。