
2022年11月5日 第486号


ココちゃん通信
発行人
大阪のうめ吉
2022年
11月5日
第486号
編集・ココちゃん
日銀、議論なき政策委員
「物価の番人」存在意義ない
円安が物価を押し上げています。世界の主要国中央銀行が金利引き上げに舵を切る中、日銀だけが金融緩和を続けています。これが円安を招き物価高騰を生み出していることに疑問の余地がありません。米国は「物価の安定は、長期的には、世界経済にとっては良いこと」としています。ですが、日本は9人の日銀政策委員のうち、総裁をのぞく8人が、総裁案に対して、修正も反対もせずです。これが5年間も続いているのです。
総裁案、修正も反対なし
5年間、総裁案素通り
黒田東彦日銀総裁(Wikipediaから)
日銀、政権の為の存在か
今年6月、黒田東彦総裁が「家計の値上げ許容度が高まっている」と発言して国民の批判を浴びたことはまだ記憶に新しいことです。講演での発言ですが、国民の怒り、反発は当然です。黒田総裁は、庶民の生活など全くわかっていません。だからこんなことを言い出すのです。この時点で辞任してほしかったです。
任期は来年4月ですが、自らの辞任ならいつでもできますからね。
総裁のこの発言で、「東京新聞」が日銀の広聴記録を開示請求し、4日の1面トップ記事で取り上げています。記事によると、この発言での批判が730件に上っているということです。
当然ながら、総裁の発言を肯定するものもあります。「円安で輸出メーカーは利益が相当出ている。総裁はめげずに頑張ってほしい」というもので、多くの国民感覚からかけ離れたものです。こうした肯定的な意見が14件あったと同紙が報じています。
ロシアのウクライナへの軍事侵攻により、ウクライナからの輸出が滞っていることと、張本人であるロシアに対し経済制裁がおこなわれていることも背景にありますが、多くの影響は円安によるものです。
日銀、自主性は建前
政府の子会社
収まらない物価高に、国民の怒りが広がり、日銀は逆風に晒されています。日銀は、法令によって政策・運営の自主性が認められています。
こうしたことから、世論に左右されるのは好ましくないとする捉え方がありますが、これが果たして正論と言えることでしようか。日銀が自主性を持って政策を立て、運営していると言えるのかということです。
どこをどう考え、見ても、政権の意向に沿っているとしか言えません。自主性など建前であって、現実には、どこかの誰かさんが言ったように政府の「子会社」でしかないということです。
法律的に解釈すればそうではなくても、日銀は「政府の子会社」には現実問題としてかなりの信憑性があるものです。
日銀と政府は一体
「3本の矢」が実証
そのように政府・政権の人間が考えているからこそ故・安倍元首相が掲げたアベノミクスとされる3本の矢のひとつ「大胆な金融政策」が政府の政策に上がってくるのです。
「大胆な金融政策」は、政府がやる金融政策と完全に次元が異なり、明確に日銀の領域に深く踏み込んだものです。
このような政策を政府・政権がやることそのものが日銀を子会社として捉え、政府は発言権がある。従って当然との考えがあるからです。
それで成功しているなら問題はないのですが、実際はそうはなっていません。日銀と政府が一体となった金融緩和が円安を引き起こし、物価高騰の最大の要因になっています。
だいたい日銀総裁や政策委員に庶民の生活などわかるはずがないのです。彼らは年間2600万円の報酬を得ているのです。
道しるべ
日銀の黒田総裁を含め9人の政策委員(審議委員)の年間報酬は、期末手当を含め、総裁で3514万円、他の政策委員は2653万円。副総裁はこれより高くなります★これだけの報酬をもらっている人たちに庶民の生活などわかるはずがないのです。しかも、この5年間、総裁が出してくる案に対し、修正意見を出す委員や、反対意見を出す委員が全くいないという事実です★余計な発言をして睨まれるより、総裁になびくことを言っていれば安泰というわけです。ちなみに委員は三井住友銀行、岡三証券、日立製作所、丸三証券、野村アセットなどの人物です。
ココちゃんで~す
ココちゃんで~す カエデも秋色になってきたワン😀 😁 カエデの紅葉ってきれいだワン 😊 😘
長居植物園でザウルスちゃん撮影
みなさん、今日も一日元気で頑張りましようね
みなさん
おはようございます うめ吉
この欄はココちゃんの担当です