
2022年10月31日 第481号


ココちゃん通信
発行人
大阪のうめ吉
2022年
10月31日
大阪府・市 カジノ業者に不当賃料
夢洲の土地、賃料に疑惑
大阪湾の人工島夢洲(ゆめしま)の土地を、大阪府・市が、カジノ業者に貸し出す賃料を不当に安くしていたことに不正の疑惑が浮上しています。市が賃料とした土地の鑑定評価額が、委託した3業者で評価が完全に一致していたもの。鑑定について、業者が違えば異なるはずなのに、完全一致などあり得ません。貸し出す土地は、夢洲駅前の一等地です。
3業者同額評価
有り得ぬ同額、不正の可能性
上・吉村洋文大阪府知事、下・松井一郎大阪市長=Wikipediaから
損なう自治体財政
衆院総務委員会で27日、日本共産党・宮本岳志議員が疑惑をただしました。宮本議員は「偶然の一致はない」「原因に依頼者の指示や業者の協議があれば問題だ」としました。
宮本議員があきらかにしたのは、大阪府・市が申請しているIR(カジノを中核とした統合型リゾート)計画区域の夢洲の土地を不当に安い賃料で貸し付けることでの疑惑です。
府・市は計画区域の土地、不動産鑑定評価を4業者に委託しました。ところが、このうちの3業者で評価額が完全に一致しているのです。にもかかわらず、府・
市は、これを基準に貸付けを決めたのです。
更地価格が㎡あたり12万円、利回り4・3%、月額賃料㎡428円です。こうした評価額について疑問をもった宮本議員が不動産鑑定士に評価を依頼しました。
共産議員追及
依頼者指示
あれば問題
協力した不動産鑑定士は、正当な賃料とすべき額とでは、35年間で500億円を超えると試算しました。
この鑑定士が「鑑定士によってバラつきがあるのが常識。49万㎡の土地で偶然の一致はない。鑑定評価額談合」と指摘しています。
同鑑定士は、業者が連絡を取り合って数字を合わせたのではともみています。
宮本議員は、鑑定評価に使用方法として大型ショッピングモールのような「複合型商業施設と記載されていることも示しました。「依頼者(府・市)の指示や業者の協議があれば問題」ともしての追及です。
国交省、不当鑑定
総務省、市で議論必要
宮本議員の指摘・追及に、国土交通省の吉田誠不動産・建設経済局次長が「一般論として不当鑑定だ」と認めています。総務省・原邦彰自治財政局長は「財政に影響を与える賃料については、港湾局を含めた大阪市において議論が必要」としています。
宮本議員は、「虚偽や不正が疑われる鑑定評価を元にした計画を認定するのか」と、大阪府・市が申請するカジノを申請通り認定することには問題があるとしたものです。「不当に安い賃料で公有財産を長期に貸し出せば、自治体財政の健全性を損なう」ことも問題視しています。
大阪のカジノは、夢洲を会場として開催される国際万国博覧会、そこへの足である駅前の一等地に計画されています。ふつう、駅前の一 等地は収益が高いホテル用地とするのが一般的です。にもかかわらず、大阪府・市のカジノ計画では、ホテル用地としていないのです。評価額を低く抑えることに利用されており、しかも、この一等地が、カジノ計画区域約49万㎡の5分の1に及んでいることです。さらに、開業後の賃料改定は物価変動だけになっています
道しるべ
大阪舞洲のカジノ計画で、府・市の賃料では開業後35年間で500億円を超える差額が生じます。これほどの額をカジノ業者に利益として与えることになります★これはもう、大阪府・市によるカジノ業者支援でしかありません。大阪府、市ともに、知事・市長は日本維新の会の系列にあります。この知事の方針で、大阪府港湾局は「評価額の指示はない。駅前をホテル用地としなかったのは業者の判断」としていますが、とんでもありません。★その一等地を誰に貸すかを決めるのは府・市側です。業者がホテル用地にしなかったなど理由にもなりません。
ココちゃんで~す
うわー、今どききれいな花が咲いているワン 😀 😲 😲
中之島遊歩道でザウルスちゃん撮影
みなさん、今日も一日元気で頑張りましようね
みなさん
おはようございます うめ吉
この欄はココちゃんの担当です