
2022年10月26日 第476号


ココちゃん通信
発行人
大阪のうめ吉
2022年
10月26日
第476号
編集・ココちゃん
法務省の改正試案誰のため
性暴力での刑法見直し
法務省が、性暴力に関わる刑法改正の試案を法制審議会の部会に示しましたが、法案に「拒絶困難」の具体的事例がなく、被害者に抵抗を求める運用をされかねないものになっています。一体誰のための改正なのか。性暴力で刑法の見直しになっていない改正案に当事者団体が批判・指摘しています。当然の指摘です。
当事者団体指摘当然
拒絶困難、具体例示さず
法務省が入る中央合同庁舎6号館A棟(Wikipediaから)
被害者に抵抗
求める運用になる
改正案は24日に法務省が、法制審議会の議論に基づいたものとなっています。「拒絶困難」の事例が法制審の議論の中になかったのか。それとも、改正案をまとめる際に法務省が落としたのか。それが意図的なのか、単なる入れ忘れなのか定かではありませんが「拒絶困難」に事例の文言がないのは問題です。
法制審の議論に入っていないとしても、法務に携わる行政機関の最高機関が気づかなかったとすれば法務相以下資質に欠けると言えます。これでは、何のため、誰のための刑法改正かということになってしまいます。
「拒絶困難」の事例が入っていないことで、司法当局が法の運用を誤る恐れがあります。
拒絶のための抵抗をしなかったから、罪として立件できないとなったら大問題です。
そもそも、相手は間違いなく男。力づくで性暴力に走るような男を相手に抵抗などできるはずがありません。下手に抵抗すれば殺害される可能性が極めて大きいものです。男を相手に、女性の体力でかなうはずがないのです。
法案にこうしたことになる配慮がないことです。
当事者団体など
修正求める
被害者の当事者団体と支援団体・刑法改正市民プロジェクトがこの日に記者会見で問題を指摘し、修正を求めています。
会見に同席した国際人権NGOの弁護士も「法改正の原点に立ち返り、『性犯罪の本質は被害者が同意していないにもかかわらず性行為を行うこと』と、条文を読めば誰でも分かるようにしてもらいたい」としています。
問題の改正案条文は暴行や脅迫の他つぎのようなものです。
アルコールや薬物を摂取させる、影響がある 睡眠意識が明瞭でない状態にする そのよう状態である
この中に「そのような行為や状態で、被害者が「拒絶困難」だった場合に性犯罪が成立する としています。この「拒絶困難」 に具体的事例がありません。
資質に欠けた裁判官
7件中4件で無罪
「拒絶困難」について具体例がないことから、19年3月に裁判に至ったケース7件のうち4件が無罪になっており、有罪とされたのは3件のみです。このように、司法に携わる裁判官として著しく資質に欠けた事例が見られるのです。
このような件で女性が訴訟に至った経緯を判断すれば、女性に意思がなかったことが明らかです。その判断すらできない人間が裁判官を務めていることです。
今回法務省が示した改正案にもその具体例がなく、これでは同じような裁判が今後も繰り返されることになります。裁判所、裁判官により判決にバラつきがあるではすまされないことです。
法案に「拒絶困難」の具体例を入れたものに修正するだけでなく、資質に欠けた裁判官を解職にする必要があります。
このような資質に欠けた裁判官を司法の現場に置くなど許されることでありません。裁判官の判断ですまされません。国民、被害を訴える人たちが「救い」を求める最後の砦に成りえないものです。
道しるべ
性暴力被害で、裁判所が「拒絶困難」の解釈を誤り、無罪判決を立て続けに出したことから刑法の性犯罪に関わる部分の改正を求める運動が起きました★それから3年もたって出てきた改正案に「拒絶困難」の事例がないとは★法務省が改正案をまとめる際に意図的に具体的事例をはずしたのか。それとも、法制審議会の議論で具体的事例を示すことが出てこなかったのか★そうだとしたら、法制審議会のメンバーに問題ありということになります。法制審議会は、20人のメンバーから構成されています。そのうち15人が男であり、女性委員は僅か5人です。
ココちゃんで~す
うわーい、今日のおやつはタヌキケーキとメロンだワン 😀 😊 😊
ザウちゃんメロン大好きザウ 😲 😘 😘
みなさん、今日も一日元気で頑張りましようね
みなさん
おはようございます うめ吉
この欄はココちゃんの担当です