
2022年10月10日 第460号


ココちゃん通信
2022年10月10日 第460号
編集スタッフ
編集長 記者 カメラマン 祝日版
ココちゃん うめ吉 ザウルスちゃん
防衛にならぬ軍拡やめよ
平和維持、外交努力こそ重要
隣国の北朝鮮が、このところ頻繁に弾道ミサイルを発射しています。こうした事態に対し、政府や自民党に敵基地攻撃能力の保有や、軍拡が強まっています。ですが、自民党のベテラン議員の中には「何発も発射されたら日本は迎撃できない。今は外交努力をいかに頑張るかなのに、党の会議では国防の意見ばかり」として軍拡を懸念しています。まさにその通りなのです。
何発も発射、迎撃不可能
敵基地攻撃でも阻止できぬ
北朝鮮のミサイル=防衛省HPから
対処阻む発射手段多様化
北朝鮮に特化して言えば、北朝鮮の弾道ミサイル発射手段は特定の基地からではなく、多様化しているのが特徴です。山岳地帯の施設に隠した移動式発射台から発射するもの。
これらは、走行する鉄道貨車、潜水艦からの発射など様々です。これによって、事前に探知し、先制攻撃をしかけることは事実上困難を極めます。
冒頭のベテラン自民党議員が懸念するように、発射前でも発射位置の特定は困難。さらに、何発も連続して発射されたのでは迎撃などで対処することも困難です。これが核弾頭搭載となればとてつもない人的、物的被害を受けることが避けられません。
こうしたことにならないように、外交努力でもってこうした事態を回避することが最善の策なのです。仮に先制攻撃や迎撃で対処しても、無傷、無被害の結果などあり得ません。それは、ウクライナの現状を見ても明らかです。国土防衛として反撃しても、膨大な被害を及ぼすだけです。なによりも血を流さない外交の徹底した努力が求められるのです。
しかも、北朝鮮はミサイルを発射のたびに技術力を向上さ
7回目核実験の観測も
せているのです。浜田靖一防衛相は「ミサイル技術の著しい向上を見過ごすことはできない」と防衛省内で危機感を示しています。ですが、その危機感が軍拡に向かう愚かさです。
加えて、日米韓と北に近い海域での軍事訓練。このようなこともやめるべきです。北は、こうした軍事訓練を口実としてミサイル発射を加速させていることです。
しかも、核保有を既成事実とするため、核使用のハードルを下げる法令を採択していることです。北は、単一の核兵器ではなく、多様な核兵器の配備を目指しています。こうしたこともあって、近く、七回目の核実験に踏み切るとの観測がなされています。核技術の更なる向上を目指したものです。
軍事緊張の高まり=軍拡対処ではありません。今こそ軍事力に頼らない平和の維持に舵を切る時なのです。
北の弾道ミサイルは、射程も飛躍的に伸びています。当初、ノドンなどは射程 1500キロ程度でしたが、中距離弾道ミサイル「火星2」が登場して以来、米グァムを射程にした大陸間弾道弾「火星14」、米本土が射程の「火星15」、さらに、それ以上の射程をもつ「火星17」は15000キロの射程です。世界中どこでも射程内に納める技術が確立されているのです。
次々と開発されていることから、ミサイル自体が新しいことです。米などは、数こそは大量にあっても、本体はかなり古い時期に作られたものです。実戦使用して使い物にならなかったなどということも「なきにしもにあらず」です。北がロシアとの結束を強めようとしていることでも、軍拡に頼らない外交が必要な時です。
季節の花 ➎
ダリア
うわーい、ダリアがきれいに咲いているワン 😀 🥰
大阪市東住吉区・長居植物園 ザウルスちゃん撮影
みなさん、今日も一日元気で頑張りましようね
みなさん
おはようございます うめ吉
この欄はココちゃんの担当です
道しるべ 米国は、原子力空母を投入して韓国軍と海上合同訓練、日米韓の対潜水艦訓練を実施しています。北朝鮮はこうしたことに反発★同時にこうしたことが北のミサイル発射を頻発化させていることです。日米韓は北をけん制するのを狙っていても、北はこれらを挑発としか捉えないのです★この解釈には大きな差があります。その「差」が北の弾道ミサイル発射を加速させているのです。つい先日には、弾道ミサイルが日本列島を飛び越えました★ミサイルは太平洋に落下です。政府は、日本を狙ったものでないとして自衛隊に破壊の命令を発出していません。ですが、Jアラートが、東京都の島しょ部などに誤発進されました。なんともお粗末。こんなことでの軍拡はお粗末そのものです。