
2022年10月6日 第456号


ココちゃん通信
発行人
大阪のうめ吉
2022年
10月6日
第456号
編集・ココちゃん
リニアは不要、中止せよ
地域住民不安当然
JR東海が開業を目指しているリニア中央新幹線の工事で、東京品川区の調査掘進がシールドマシン(掘削機)の不具合で中断し7カ月になります。大深度地下工事に地域住民が不安を訴え訴訟になっています。そもそも、狭い日本にリニアなど絶対不可欠のものではなく、工事に伴う水量低下、有害物を含んだ掘削残土の処分などを考えれば本体の工事そのものを中止すべきです。
外郭環道を教訓に
掘削機不具合停止
山梨県の試験走行区間を走るリニア(Wikipediaから)
日本に絶対不可欠のものでない
だいたい、今頃になって調査掘進などするのがおかしい。これは、完全にろくな調査もせずにこのような工事を着手したということを証明するようなものです。
調査掘進は、不具合で掘進できなくなったシールドマシンを修復させるためのものです。掘削が始まっている最中にこのようなマシンの不具合。しかも、JR東海側は住民にまともに答えようとしないことも問題です。
リニア工事と同じ、大深度地下を掘り進む東京外郭環状道の工事で住宅街が陥没する事故があったことから、リニア工事で影響を受ける地域住民が工事差し止め請求訴訟を起こしたのも当然です。
リニア新幹線の工事では、早くから市民団体「リニア新幹線沿線ネットワーク」、JR東海労組、日本科学者会議、日本共産党が工事の撤回を求めるなど反対しています。
中断したのはリニアの出発となる都心部の工事で、他の工区では掘削が続続けられています。もっとも、水量低下の懸念から反対され、工事に着手出来ない工
工事で有害物質含んだ残土
区もあります。リニアの出発地点の工区で工事が止まったのでは話になりません。
だいたい、中国のような、広大な国土と違い、狭い日本でリニア新幹線の建設が不可欠なことなのかと言えば否です。
リニア新幹線は、最終的には東京・新大阪を結ぶものです。リニア新幹線は、新幹線時速が300キロに対し500キロ(最大速度は600キロ)です。飛行機の900キロと比較しても早いのは確かです。東京(品川)大阪(新大阪)を67分で結ぶことになります。
しかし、早いからと言って通勤圏になるわけでありません。この区間が67分です。仮に通勤するとしても、みんなが品川と新大阪に居住、もしくは勤務先があるわけでありません。そこまでの交通機関を別に利用することになります。
しかも、料金のこともあります。JR東海の当初の試算では、新幹線の料金より2200円ほど割高です。今後の工事費が膨らむことでこの料金試算は幻になりかねません。このような料金での通勤などはあり得ません。旅行や出張に限定しても、路線の6割がトンネルとあって車窓からの景色を楽しむことも無理です。
さらに、リニアが出来れば在来新幹線や飛行機の需要も減り、新たな問題が起きます。航空会社を潰して良いというものでありません。
リニアの工費は、当初の5兆5000億円から膨らみ続けています。工費の問題だけでなく、冒頭に書いたように、工事による有害物質を含んだ残土が出ていることもあります。
ココちゃんです。
うわーい、おやつの時間だ~ メロンもあるワン 😀 🥰
みなさん、今日も一日元気で頑張りましようね
みなさん
おはようございます うめ吉
この欄はココちゃんの担当です
道しるべ リニア中央新幹線の工事は、静岡県の工区が知事の認可を得られず着手出来ていません★リニアが通るトンネルの上には水道用水として取水している大井川があり、その川の水量が大幅に減少するためです。地域の命の水なので事は単純なものでありません★南アルプス工区では、天然由来の有害物質ヒ素、フッ素、さらにはウランまで微量ですが検出されています。ヒ素に至っては、環境基準の3・9倍にも及びます★リニアの計画・工事はJR東海の事業としていますがとんでもありません。安倍政権が3兆円もの金を財政投融資として貸し付けているのです。まさに国家的プロジェクトなのです。国の金を使い被害を及ぼすようなことは許されません。