
2022年9月20日 第440号


ココちゃん通信
発行人
大阪のうめ吉
2022年
9月20日
第440号
編集・ココちゃん
防衛省、イージス搭載艦建造
全長210m、幅40m巨大艦
浜田靖一防衛相は、迎撃ミサイルシステムを搭載したイージス搭載艦を建造し、27年末に就役させる。さらに、28年末にもう1隻を就役させると発表しました。建造されるイージス搭載艦は、かつての戦艦大和級(全長263ⅿ、幅38・9m)の大型艦で、全長210m、幅40mです。
24年建造 、27年末就役
28年末にもう1隻就役
浜田靖一防衛相=衆議院ホームページから(画像は加工しています)
戦艦大和級の大型艦
このイージス搭載艦建造は24年度末から始めるとし、23年度概算要求に「事項要求」として盛り込まれています。
自衛隊の艦船としては最大となるものですが、それもそのはず、戦艦大和級になります。極超音速滑空ミサイルなどの迎撃能力を視野に入れたものとされ、乗員110人、排水量2万トンと大型化によって洋上の揺れを軽減、長期間迎撃態勢ができるとしています。
このイージス艦は、単にイージスシステムを搭載した艦船ではなく、かつて、秋田県、山口県に配備する計画だったものが頓挫した陸上イージス・アショアをそっくり艦船に搭載するものです。現在ある海上自衛隊のイージス艦「まや」は8200トンです。アメリカのミサイル駆逐艦「ズムウォルト級」で15000トン。これらからみても、新たに建造されるイージス搭載艦がいかに巨大なものかがわかるというものです。
アメリカのこのミサイル駆逐艦、30隻の建造が計画されました。しかし、建造費が高く結果的に3隻となっています。同様なことは隣国である中国でも起きています。中国は13000トンのものを建造しましたが、こ
建造費1隻5000億円超え
れまた建造費が高く3隻どまりです。
そんなイージス艦を防衛省が2隻建造するというのです。建造費などは事項要求としてあげられていませんが、1隻5000億円を超えるとされています。2隻だと軽く1兆円を超える税金を投入することになるのです。
建造されるイージス搭載艦がこれほど巨大なのは、頓挫した陸上イージス・アショアをそっくり艦船に載せるためです。
搭載されるイージス・アショアは、当時のロッキード・マーチン社との契約がそのままになっている「SPY-7」、これを建造するイージス艦に搭載するのです。
これに加えて、中国、北朝鮮に対処するものとして、いわゆる敵に対処するとして弾道ミサイルを迎撃するスタンダードミサイルSM-3、巡航ミサイル迎撃の長距離艦対空迎撃ミサイルSM-6、射程1000キロの敵国攻撃の12式地対艦誘導弾の搭載計画です。
ですから高額な費用となるため、金額を明示しない事項要求として概算要求にあげたのです。
こんなイージス艦ですが、これで役に立つのかと言えばかなりの疑問があります。現在運用されているイージス艦は速力時速30ノット(55・6キロ)に対し、建造されるこのイージス艦は18ノット(33・34キロ)でしかないのです。洋上戦を仕掛けられたら極めて不利になりかねません。
だからとして、常に他の護衛艦と共同行動ではとんでもない無駄にしかなりません。
水辺 涼の風景 ★24★
大阪市住之江区 住之江公園
ココちゃんです。住之江公園の大池、ここにはサギさん御一行が生息しているんだワン😊😊サギさん涼しそう~😁😘😘
みなさん、今日も一日元気で頑張りましょうね。
みなさん
おはようございます うめ吉
この欄はココちゃんの担当です
道しるべ 防衛省が建造を決めたイージス搭載艦、その名の通り艦船です。艦船となれば、陸上と異なり、艦船として定期的なメンテナンスが必要です★防衛だけが念頭であっても、メンテナンスの期間中はもう一つの1隻になってしまいます。これが有事だとしたら、この隙を狙われるということも考えられます★と、すれば、2隻では無理があることになり、もう一隻必要となってきます。ますます税金の支出(歳出)が増すことになります。当然、3隻となれば人員もそれだけ必要です。海上自衛隊だけでなく、自衛隊の人員は常に不足の状態です★こんな馬鹿げた軍拡をやって、平和を維持出来ると考えるのがそもそもの間違いです。政府・防衛省は、多くの教訓とすべきことがあるのに、それらを全く生かそうとしていません。