
2022年9月8日 第428号


ココちゃん通信
大阪のうめ吉
2022年
9月8日
第428号
編集・ココちゃん
ハラスメント 特別防衛監察
防衛相指示、有識者会議設置
浜田靖一防衛相が記者会見で、全自衛隊対象のハラスメントに関する特別防衛監察の実施を指示したとしました。同時にハラスメント対策の有識者会議の設置もあげました。これは、在職中、性暴力被害を実名告発の元陸上自衛官・五ノ井里奈さんが第三者委員会設置での調査を求める署名10万人分以上を提出したことでの措置です。五ノ井さんの性被害でも調査するとしています。基本的人権の侵害であり、絶対にあってはならないことです。防衛相は、第三者委の設置は明言しませんでした。
五ノ井さんの性被害でも調査
第三者委設置明言せず
防衛省=Wikipediaから
勇気ある行動 防衛省追い詰め
五ノ井さんは、日本共産党や野党各党の支援を受け、勇気ある行動が防衛省を追いつめたとも言えます。
五ノ井さんが求めていた第三者委員会設置は明言せず、「第三者性の確保」にとどまりました。ですが、特別防衛監察を指示したことは大きな前進です。
特別防衛監察は、防衛監察本部が行うもので、調査は高等検察庁の元検事長がトップで、検察庁からの出向事務官が加わっています。防衛省・自衛隊内のすべての組織から独立の立ち位置で調査を実施します。特別防衛監察は、5年前の南スーダンPKO日報問題以来となりますが、防衛装備品納入で元事務次官などが逮捕された15年前の贈収賄事件に見られるように、詳細がほとんど開示されていないのが現実です。有識者会議メンバー構成、調査結果開示などの透明性確保が不可欠なものですが、この保証が不明確です。
五ノ井さんは、自衛隊内でのセクハラ実態アンケート
懲戒免職で野に放つな
を提出しています。五ノ井さん自身だけでなく、多くの被害者がアンケートを通じて声を上げました。
五ノ井さんは「今回の特別防衛監察実施は、防衛大臣がその声にちゃんと目を通した結果だと思います」としています。「今も自衛隊内にハラスメントの当事者がいます。これを機に状況をしっかり調べ、対策や窓口のあり方などを見直すべき」とも言っています。
五ノ井さんが、インターネットで呼びかけをおこなったところ、現役隊員など146人からハラスメントを受けたことがあるとの回答が寄せられています。
深刻な実態が自衛隊内部にあるわけです。特別防衛監察を行い、加害者を懲戒免職だけで終わらせることは絶対にあってはならないことです。社会という大きな組織の中で、女性の人格を打ち砕く行為を行わせることになります。
加害者として対象に上がった自衛官は、現行法で可能な限りの処罰を求めて刑事告訴すべきです。当然ながら、この種の件は、当事者の女性でなければ告訴できない制約があるので、防衛相が被害者を後押しする形で、一緒になって告訴することです。
このようなことが、懲戒免職で済まされるならば、自衛隊に女性が入隊することがなくなってしまうでしょう。そうしたことが自衛隊にとって大きな問題を作ることになるのです。
水辺 涼の風景 ★20★
大阪市鶴見区 緑のせせらぎ
ココちゃんです。鶴見緑地の花博記念公園、緑のせせらぎでカモ御一行さんと白サギさんが遊んでたワン😘😘😁
みなさん、今日も一日元気で頑張りましょうね。
みなさん
おはようございます うめ吉
この欄はココちゃんの担当です
道しるべ 五ノ井里奈さんが、自衛隊内性被害で調査を求めたハラスメント問題。自衛隊に少ないとは決して言えないものです★防衛省によると、自衛官、事務官によるハラスメントは年々増加を辿っています。パワハラも含めた件数、21年度は2300件にも達しているのです★17年に326件だったものが、21年度は2311件、なんと、4年間で7倍にもなっていることです★五ノ井さんがインターネットで呼びかけた調査は、呼びかけを見た人だけでしょうから、この数字は、防衛省の数字から比較しても氷山の一角にすぎないものと言えます★それほど自衛隊という組織の中にこうした性被害の加害者が蔓延しているのではないかと見てとれるものです。厳しい処罰でなければ再発を防げません。