
2022年9月2日 第422号


ココちゃん通信
発行人
大阪のうめ吉
2022年
9月1日
第421号
編集・ココちゃん
不起訴の地検責任問え
名古屋入管、スリランカ女性死亡
名古屋出入国在留管理局に不当に収容されていたスリランカの女性ウィシュマ・サンダマリさんが死亡した事件で、地検が死因の特定が出来ないとして不起訴にしていましたが、死因を書いた鑑定書があったことがわかりました。にもかかわらず、地検が不起訴としたことは、明らかに意図的であり、当時の政権に影響が及ぶことを考えた忖度といえるものです。
鑑定書 死因書かれていた
脱水低栄養、血球貧食症候群
名古屋出入国在留管理局=Wikipediaから
死因隠し不起訴に
スリランカのウィシュマさんが、日本に来たのは17年6月、留学でした。在留資格で入国し日本語学校に入学しました。しかし、同居のスリランカ男性からの暴力で学校は休みがちに。さらに、母国からの仕送りが途絶え、学費も払えなくなりました。このため、除籍処分とされ、不法滞在の状態になりました。
20年8月、同居人の暴力に耐えられず交番に駆け込みました。しかし、不法得滞在で名古屋入管に収容されました。
入管は、DV被害者であることを認識しながらの収容でした。
収容されたウィシュマさんは、21年1月頃から体調が悪化。おう吐を繰り返し、体重も急減しました。ウィシュマさんは仮放免の許可を申請しましたが、不許可に。2度目の申請では可否そのものの判断もされませんでした。
同年2月、外部の病院で診察。点滴の投与が必要と診断されました。しかし、入管当局は内服薬ですませたのです。
同年3月6日、入管職員の呼びかけに応じなかったことから、病院に搬送されましたが死亡が確認されました。
この時入管は、病死とし、「複数の要
管理庁、訓告と厳重注意だけ
因が影響した可能性があり,具体的機序の特定は困難」と報告しました。
21年5月には遺族が来日し、入管に死に至った説明を求めましたが、入管は疑問に答えずじまいでした。
同年8月、出入国管理庁がこの件での調査結果の報告書を公表し、入管局局長と次長を訓告、警備監理官2人を厳重注意にしただけでした。
遺族は、体調が悪かったのになぜ仮放免しなかったのかと非難。12月に法務大臣と、入管局長が謝罪しました。同時に入管の監視カメラの映像が開示されました。遺族が映像から得たのは「動物なみの扱い」でした。
遺族はこの年11月に関係者を刑事告訴します。時同じくして、ウィシュマさんを支持する大学教員も告訴します。
しかし、名古屋地検は遺族と、大学教員の告訴を「死因が特定できない」として不起訴にしました。
そして今回、名古屋地検の依頼で作成された鑑定書2通のうち1通に死因が記載されていたことが明らかになったのです。 名古屋地検は最初から自分らが依頼した鑑定書に死因が書かれているにもかかわらず「死因が特定できない」として不起訴にしたのです。明らかに政府にとっても責任が問われることになることから、偽って不起訴にしたことに疑問の余地などないものです。
「食思不振による脱水と低栄養」、血液中のリンパ球が異常となる「血球貧食症候群」が合併した多臓器不全と記されていたことを完全に排除したのです。
遺族は不起訴処分で、検察審査会に審査を申し立てていますが、検察審査会への申し立てだけでなく、偽りの理由をつけて不起訴にした名古屋地検そのものもを刑事告訴すべきです。
ココちゃんです。南港野鳥園にネコちゃんがいたワン。可哀想に捨てられたんだワン、ココちゃん許せない 😒 😒 😒 大阪市住之江区咲洲、撮影・ザウルスちゃん
みなさん、今日も一日元気で頑張りましょうね。
みなさん
おはようございます うめ吉
この欄はココちゃんの担当です
道しるべ スリランカの女性ウィシュマさんが名古屋入管で死亡した事件「入管は命を預かる施設」などは表向きの建前にすぎないことが、この事件で明確になりました★命を預かるどころか、厄介者扱いをし、最悪死に至らしめる最悪の施設です。この時の法務相は上川陽子氏でした。法務相が率先して「入管は大切な命を預かる施設」を繰り返してきたことは、入管をそのように認識していたということです★入管の、収容者の扱いが動物なみというのは、この事件に限ったことでありません。入管は法務省の関連施設であり外局です。上川法務相は表向きの建前だけで世間を欺いてきたとも言えます★この大臣の下にこの入管局あり。事件は起こるべくして起こったものと言わざるをえません。