
2022年8月11日 第400号


ココちゃん通信
2022年8月11日 第400号
編集スタッフ 祝日版
編集長 記者 カメラマン
ココちゃん うめ吉 ザウルスちゃん
革新軽水炉で原発推進
絶対安全とするが、福島の教訓どこへ
脱炭素、安定的電源確保を理由として、自民党議員連盟が率先し、経産省が追従するように革新軽水炉の推進を打ち出しています。革新軽水炉は安全とされます。だが、絶対安全のはずの福島原発が事故を起こした教訓などどこにも見られません。
脱炭素理由の政策
経産省、革新軽水炉導入案
革新軽水炉のイメージ=Youtubeから
政府がロードマップ
岸田文雄首相は、グリーン・トランスフォーメーション(GX)を立ち上げています。脱炭素の実現を目指すものです。
首相は「原発の再稼働、その先の展開策を示してもらいたい」としています。「その先」となにやら思惑ありそうな言葉で話し、明確にこうやるとは言っていません。原発に対する国民感情が大きいからでしょう。
ですが、政権党の自民党、原発推進議員連盟の稲田朋美会長が新増設や建て替え実現に向けた道筋の具体化につなげる声を届けていきたい」としているのです。
岸田首相自身が明確なものを示さなくても、政府側の経産省がロードマップ案を発表しているのです。これは、岸田政権の政策であり施策であり、方針と取れるものです。
一応「案」とはしているものの、その中に革新軽水炉なるものがあげられています。
日本での原発は軽水炉です。その軽水炉に、安全を重視した技術を最大に加え
人類、原子力を制御できるのか
たものです。ですが、原発であることに変わりはありません。
安全を重視している機能としては次のようなことです。
受動的安全システムに守られているというもの。その受動的安全システムの機能は、人に頼らず、人の操作なしで非常時に原子炉が自然停止します。これが最大の安全の根幹とされています。
それを果たすのが制御棒の自動挿入。原子炉温度が急上昇すると、制御棒を固定している磁石が磁力を失い、原子炉に自然落下するものです。
これは、永久磁石は高温になると磁力を失うこと。この特質を利用したものです。コバルト磁石の場合、800度程度になると、燃料が溶ける前に磁石で掴んでいた制御棒が落下するのです。これはキューリー温度とされる現象です。
つまり、制御棒が落ちることで、原子炉が止まることになり、外部からの電源、冷却水の供給がなくても自然永久的に自然冷却されるということ。
しかし、制御棒が挿入されない、冷却水も追加されない事態も考えなければなりません。そうなると、時間の問題でメルトダウンが発生することになります。
この事態に備えたのがコアキャッチャーとされる核燃料受け止めのシステムです。
こうした厳重なシステムが構築されているから安全とされるものです。
ですが、福島で原発事故が起きるまで、原発は絶対安全という神話が作られ、ゆえに、全電源喪失という日本共産党が国会で指摘してきたことも無視されたのです。その結果が福島第一原発の事故です。
政府側は、今や世界はこの流れになっているとして、原発は脱炭素の時代にあって、ウクライナ危機もあって欠かせない電源としています。果たしてそうでしょうか。絶対安全と言い切れるでしょうか。原子力を人類が完全に制御できるようになったのでしょうか。
水辺 涼の風景 ★11★
大阪市東住吉区 長居植物園アジサイ谷渓流
ココちゃんです。アジサイ谷からの渓流だワン😍👍😊
みなさん、今日も一日元気で頑張りましょうね。
みなさん
おはようございます うめ吉
この欄はココちゃんの担当です
道しるべ 脱炭素とエネルギーの安定的確保のため、これまでの軽水炉に最大の安全策を取り込んだ革新軽水炉がなにやらにぎやかになってきています★産経新聞などはここぞとばかりに旗振り役になっています。革新軽水炉が現在の軽水炉に取って代われる絶対的な安全が確立されたのでしょうか★だとしたら、人類は原子力を攻略・制覇したことになります。原子力は、人類がそう簡単に制御などできるものでないはずです。地球に存在する最後の厄介な物質であることです★何の手を加えずとも、放射能を発する危険なシロモノ。それを完全に手なずける術を人類は手に入れたのでしょうか。それほど甘いシロモノではないと思うのですが。