
2022年8月10日 第399号


ココちゃん通信
発行人
大阪のうめ吉
2022年
8月10日
第399号
編集・ココちゃん
正に行政の不作為
長崎・黒い雨認定に背向け
長崎への原爆投下から77年を経た今なお、黒い雨で被爆された人たちの救済がおこなわれていません。広島高裁では、被爆者と認めているのに、岸田政権はそれすら他人事のようにソッポを向けたままです。旧統一協会問題で岸田政権の末松信介文科相は「受理を拒むことは行政上の不作為として違法性を問われる恐れがある」などと記者会見で発言しています。「形式的な要件を満たしていたため受理した」としています。ならば、黒い雨を浴びた人たちが被爆者と認められないのは正に行政の不作為ということになります。都合の悪いことには詭弁で持って押し通しておきながら、この差は一体何なのか。岸田政権が、いかに国民を顧みない、寄り添うことのない姿勢にほかならないものです。
広島高裁判決にもソッポ
国はいつまで苦しめるのか
長崎に投下された原爆(Wikipediaから)
国際法違反の核爆弾使用
アメリカが長崎に原爆を投下したのは8月9日、広島に投下した3日後です。
この戦争は、日本が仕掛けたものとは言え、原爆投下は、すでに日本の敗戦が決定的になっているのに、使う必要など全くない大量破
壊兵器を使ったということです。
しかも、広島に投下した原爆はウラン235型、長崎はプルトニウム型です。双方に異なる種類を投下したのは実験のためでしかなかったことです。このことは、アメリカの原爆開発研究所が「2度の実験に成功した」とのステートメントを発表していることからも明らかです。
日本が仕掛けた戦争であっても、アメリカの原爆投下は紛れもなく戦時国際法に違反するものです。
そんな核爆弾という大量破壊兵器
固執する基準をなくせ
を使ったことで、広島では20万人、長崎では14万9000人が命を失っています。
被害はそれだけにとどまらず、助かったとは言え、多くの人たちが放射能を浴びて苦しめられてきました。直接被爆の人たちは被爆者と認定されましたが、その後の黒い雨を浴びた人たちがおり、その人たちは被爆者として認定されていないことです。
広島では高裁が黒い雨を浴びた人たちを被爆者と認めないのは違法という判断を示しました。しかも、判断は「空気中の放射性微粒子を吸った場合、健康被害の可能性」ということにも言及していることです。
この時国(菅政権)は上告を断念しました。しかし、国は訴訟への参加、不参加に関わらず、被爆者認定・救済出来るよう検討する」としたものの、司法判断の飲食物による内部被ばくなどの影響は容認できないとしたのです。
これによって、国は「容認できない部分」に固執し、ガンなどの11疾病を認定基準に加えて線引きしたことです。
これによってこの基準から外れた人は被爆者認定がされないという事態を新たに生んだのです。
その基準が長崎に黒い雨が降ったことを認めない根拠になっています。ですが、長崎県の専門家会議は原爆投下直後に黒い雨が降ったことを認めているのです。当然その報告書を政府に提出しています。
しかし、岸田政権が発足して間もなく一年になるのに、長崎の、黒い雨を浴びた人たちの被爆認定はされていないのです。これこそが行政の不作為そのものであると言えるものです。政府はすみやかに被爆者認定をすべきです。
水辺 涼の風景 ★10-²★
大阪市東住吉区 長居植物園大池
ココちゃんです。わー⛲勢いよく吹き上げてるワン😍👍😊
みなさん、今日も一日元気で頑張りましょうね。
みなさん
おはようございます うめ吉
この欄はココちゃんの担当です
道しるべ 黒い雨を浴びた人たちも戦争の被害者です。国には被爆者援護法があります。1人の落ちこぼれもなく、救済の手を尽くさなければなりません★この人たちには、もう時間がないのです。多くの人たちが高齢者になっています。その平均年齢は85歳です。長寿高齢化の時代にあっても、疾病を抱えていたのではこの先もままなりません★たとえ判断に微妙なところがあったとしても、その時の人です。幅広い観点に立ち返った認定が必要です。それは、戦争を引き起こした政府の責任でもあるのです。ああだ、こうだと、まして詭弁をもって認定しないことを正当化するようなことは絶対にあってならないことです。旧統一協会に対してスジ違いの認証をした国です。黒い雨で逃げ続けることは許されません。