
2022年8月3日 第392号


ココちゃん通信
発行人
大阪のうめ吉
2022年
8月3日
第392号
編集・ココちゃん
半導体企業助成、基金で欺き
補正で財源確保、右から左に支出
補正予算で「先端半導体生産基盤整備基金」の名目で6170億円もの財源を確保し、積立もせずに右から左への多額の支出。しかも、その殆どは海外企業です。助成という名の補助金であり、基金からの支出は回収することのない取り崩し型です。基金に名を借りた国民を欺くためのものでしかありません。
積立せず何が基金か
優先供給確約なし
キオクシア社屋=同社ホームページから
国内同種企業活発化疑問
政府は、大企業補助金と言えば聞こえが悪いので基金という言葉を使って国民を欺いていることにほかならないものです。
しかも、今回の第1弾は海外企業です。海外の企業に助成としての補助金は異例のこと。その額も4760億円と多額になっています。中華民国(台湾)のTSMC(台湾積体電路製造)、世界でも最高水準の半導体製造企業です。
だいたい、政府が財源を確保したのは「先端半導体生産基盤整備基金」のものです。この基金の名称は先端半導体です。ですが、TSMCが日本に工場を新設し、生産するのは先端半導体ではありません。回路線幅10~20㌨㍍、自動車、家電、産業機械などに使う、いわゆる汎用品なのです。
これでは、基金の名称にある先端半導体生産基盤整備とは異なるのではないでしようか。
同時に、これでは、国内の同種企業の活性化につながることも期待できません。
しかも、TSMCが24年12月から出荷を開始しますが、その後日本向けに優先的に供給して
多額の支出、国民への説明なく
人材育成にも残る疑問
くれるという確証もないのです。
政府は、需給ひっ迫時に、「政府からの要請に応じ、日本の顧客向けに誠実に協議する」としているだけなのです。
ひっ迫どきに協議をして決裂すればそれまでです。何しろ、相手は利益を追及する企業。日本より高く買ってくれる国があればそちらに優先して売るようなことをしても不思議ではありません。
企業もそこまで極端になれば、信頼を損ねるでしようが、とにかく先のこと、どうなるかの見通しはありません。
政府は台湾有事、いわゆる中国による中華民国侵攻に備え、台湾にある同社からの供給が困難になることを恐れて国内に生産拠点を築いておくというもの。
いずれにしても、この問題は多くの課題を抱えています。第2弾としてのキオクシアへの929億円の補助金支出も問題ありです。米ウエスタンデジタルと共同による計画で、生産工場は三重県四日市です。
ここでの生産は、TSMCと異なり最先端の「3次元フラッシュメモリー」です。
TSMCの場合はソニーグループとデンソーの共同体。毎月5万5000枚を製造。台湾から300人、ソニーから200人の他1200人を地域での新規採用としています。 ですが、これとて、半導体産業の人材育成につながるという確かなものはないわけです。
政府は、次の補正予算を組む際にも基金への財源を確保するでしようが、また右から左への支出になりかねません。基金としての本来の意味から大きくズレているものです。
水辺 涼の風景 ★7★
大阪市東住吉区、盆栽池
ココちゃんです。長居植物園の盆栽池、きれいな水が流れてるワン😍😊😊
みなさん、今日も一日元気で頑張りましょうね。
みなさん
おはようございます うめ吉
この欄はココちゃんの担当です
道しるべ 日本は、世界有数の科学立国。その日本が半導体生産で中華民国TSMCに大きく遅れをとる情けない話です★日本企業が怠ってきた結果ではありません。自民党政権が米の圧力に屈してきたことです。かつて、日本の半導体生産は、世界シェアの50%を超える水準でした。日本単独で50%です。凄いことです。それが現在どうなっているかといえば、なんと僅か10%です★それを今になって、海外企業に4760億円も補助金を出すなどバカげたことをやっているのです。自民党政権が招いた失敗を先端半導体生産基盤整備基金なることで覆い隠そうとしていることもまた明らかです。自ら招いた失敗を反省もなく、やることはまた失敗を繰り返すだけです。