
2022年8月2日 第391号


ココちゃん通信
発行人
大阪のうめ吉
2022年
8月2日
第391号
編集・ココちゃん
中小企業より大企業
経産省第2弾、東芝補助929億円
経産省が経済安全保障の名目で、半導体大手のキオクシア(旧東芝メモリ)に929億円の補助を発表しました。先に決定した中華民国(台湾)のTSMCなどへの補助4760億円に次ぐ第2弾。中小企業より、資金力のある大企業を大事にする岸田政権の異常な政策です。
中小企業予算の3倍
経済安保名目、特定企業支援
TSMCの本社=Wikipediaから
岸田政権 資金力ある企業に
半導体はスマホやパソコンなどにも使われ、半導体不足で自動車メーカーが減産に追い込まれているというのが政府の言い分。そのため、経済安全保障を名目に、新設、増設、誘致などを進めるとしているものです。
ですが、今回補助金を決めたキオクシアも大手で、連結従業員は13600人、資本金は4734億円です。そもそもこの企業は、東芝の粉飾決算が問題となり、債務超過を解消するために設立されたものであり、どこかうさんくささがあります。
中華民国のTSMCに至っては従業員65152人、総資産6兆円の大企業です。
このような企業に4760億円もの補助金を出すこと自体が異常です。
物を生産するのに必要なのは何も半導体だけではありません。他の小さな部品一つが生産できなくなっても必要な製品は生産できないのです。その小さな部品の製造を担っているのは中小企業です。
そうした中小企業に、国は何をしてきたでしょうか。殆ど支援などしてこなかったと言っても過言ではありません。
政府が言う経済安保の重要性が増す。国内で安定的に供給できる体制を構築するためなどとしていますが、なんのことはなく、大
大企業利益のための補助
企業支援のための言い訳でしかないことです。
TSMCの日本誘致はこの政策の第1弾です。ソニーグループと共同で熊本県に新工場を建設するものです。ソニーとて大企業です。
TSMCが熊本県に新工場を建設する投資は約8000億円、この半分以上を政府が補助するのです。
あらためて言いますが、国主導の産業政策は失敗続きではないのか。なのに、今度は隣国とはいえ海外企業です。そんな海外企業に多額の補助をしていいはずがありません。このようなことに、どれほどの国民が納得するでしょうか。
政府は一定の期間は事業撤退をしないこと、日本への優先供給が条件としていますがこれとて問題です。一定期間って一体なに?その一定期間の為に多額の補助をおこなうということが納得できません。日本への安定供給にしても、相手は企業です。より高く買ってくれるところがあれば、そちらを優先してもおかしくありません。
今後事業を開始して、日本にどれほどの税収があるのかも疑問です。
だいたい、半導体を安定的に確保するのは国がやるべきことなのか。自動車企業が減産に追い込まれるというなら、自ら確保するのがスジではないのか。企業の利益のために国が補助金を出すのはなんとも理解しがたいものです。
しかも、今回の名目である経済安全保障なるものができた経緯の裏にはアメリカがからんでいるのではないか。それに、世界貿易機関が貿易をゆがめる補助金を禁じていること。それとの整合性はどうなのかという問題もあります。
水辺 涼の風景 ★6-²★
大阪市住吉区、住吉大社の池
ココちゃんです。住吉大社の池、涼しそうだワン😍😘😊 赤い反り橋が引き立ってるワン
みなさん、今日も一日元気で頑張りましょうね。
みなさん
おはようございます うめ吉
この欄はココちゃんの担当です
道しるべ 半導体生産企業への多額の補助金。第1弾、第2弾と、相手企業は大企業です。しかも、特定の大企業にこのような補助をすることの裏には、経済安全保障以前の狙いがあるのではないか。そう思わざるをえないものです★要するに、政権を担う自民党への見返りです。自民党政権にそのような狙いがないと考える方が不自然です。国民が納めた税金を使って、多額の見返りを得る。いつもの自民党政権の手法だからです★今年度の国が決めている中小企業対策の予算は僅か1713億円。先述の半導体企業への補助から比較したら「これっぽっち」というものでしかありません。中小企業に助成や補助をしても、見返りなど期待できませんからね。★自民党がやっている政治は、常に見返りを期待した政治です。それゆえに国民は軽んじられるのです。