
2022年7月28日 第386号


ココちゃん通信
発行人
大阪のうめ吉
2022年
7月28日
第386号
編集・ココちゃん
「私は真実を知りたい」
赤木俊夫さんの妻が求めた訴訟
森友学園に国有地を売却した問題で、当時の安倍首相が「私や妻が関わっていたら大臣も議員も辞める」と大ウソ啖呵を切った事に端を発し、公文書改ざんを指示され、責任に耐え兼ねて身を絶った近畿財務局(写真下)職員・赤木俊夫さん。その妻が「私は真実を知りたい」と理財局の佐川宣寿元局長を相手にした訴訟が27日に結審。11月25日に判決が出されます。
地裁結審 11月25日判決
国の「認諾」、風穴あけるか
大阪地裁が入る裁判所合同庁舎=大阪市北区
下・近畿財務局が入る合同庁舎4号館=大阪市中央区 撮影・ザウルスちゃん
佐川元理財局長を裁け
国を相手取った訴訟では、それまで一貫して否定し続けてきたのに、岸田文雄政権に代わってから突然の「認諾」で裁判を終結させるという卑劣な手段に出ました。国の関与、当時の安倍元首相の関与を覆い隠してしまうものでした。
賠償金の問題ではありません。「私は真実を知りたい」としてきた妻雅子さんはこの国の対応に愕然としました。それでも、佐川元理財局長への訴訟は継続されており、この訴訟に望みをかけました。
尋問最終日の27日、雅子さんは「私は真実を知りたいとし、佐川元局長に公文書を改ざんした経緯を説明するよう訴えました。
同時に、赤木さんが公文書改ざんで精神的に追い詰められていた様子を語っています。「内閣が吹っ飛ぶようなことをした」と言いつつ、日増しに顔色が悪くなってゆく夫・俊夫さん。うつ病になり、自殺をしよ
明らかな忖度裁判だ
裁判長の見識を疑う
うとする俊夫さんを止められなかったことです。
そんな雅子さんに追い打ちをかけたのが国の「認諾」でした。雅子さんは「夫は2度殺された」とし、佐川元局長への尋問を認めなかった中尾裁判長をも批判しました。
佐川元局長側は、最高裁の判例を挙げ「公務中の個人は職務中の不法行為に対して責任を追わない」と反論していたのです。地裁はこうした佐川側の主張することを認めたということなのです。『再調査の必要はない』と言う政治家と同じだ」と、雅子さんが憤るのも当然といえます。
公務中の不法行為は個人として責任を負わないなどとする判例をもちだすのは極めて矛盾しているのではないか。公務中と言っても、佐川元局長の指示は公文書改ざんという犯罪行為そのものです。
このような、犯罪行為が単なる不法行為としていいのか。こんなことがまかり通るのであれば、公務中に公金を横領しても個人として責任を問われないことになってしまいます。
にもかかわらず、佐川側の主張を認めた中尾裁判長は司法に携わる者としてふさわしくないと言えます。それ以前にこれは明らかな忖度裁判だったと言えるものです。
公務中の不法行為は個人として責任を負わない。公務中の公金横領に責任を問われないというのか。裁判長はこのことに明確に答えてもらいたいものです。答えられないのであれば裁判はやり直すべきです。
水辺 涼の風景 ★4★
大阪市天王寺区 慶沢園
ココちゃんです。竹筒からきれいな水が流れてるワン このお水飲めるのかな? でも、ヒシャクがないから飲めなぃんだワン😂😁😊
みなさん、今日も一日元気で頑張りましょうね。
みなさん
おはようございます うめ吉
この欄はココちゃんの担当です
道しるべ 赤木俊夫さんの死で佐川元理財局長側が「公務中の個人は職務中の不法行為に対して責任を追わない」と、昭和30年の最高裁判決を持ち出しています。それを認めた地裁中尾裁判長です★そんな昭和中期の判例を持ち出すこと自体がおかしいのです。この判決は国家賠償法1条1項に基づくものですが、その第2項には「国又は公共団体は、公務を行った公務員に故意又は重大な過失が認められる場合には,その公務員に対して求償権を有する」としているのです★今回の地裁判決はこの第2項を完全無視したものです。1項の部分については岸田政権が「認諾」で真実を封じ込めましたが、2項によって元理財局長を法廷に引き出すことが可能ということです。裁判長が弁護士の力関係で判断してはならないのです。