
2022年7月19日 第377号


ココちゃん通信
発行人
大阪のうめ吉
2022年
7月19日
第377号
編集・ココちゃん
原発、冬に最大9基稼働へ
岸田首相「電力不足」便乗
脱炭素で不可欠な再生可能エネルギー導入の足かせになってきたのが原発。その原発を9基、岸田首相は冬場に再稼働する方針を表明しました。原発の危険性を顧みず、福島原発の事故を忘れたのか。岸田首相の姿勢は安心安全を顧みない極めて危険な体質です。
原発の危険性顧みず
福島原発の事故忘れたか
岸田文雄首相=ポスターから 撮影・ザウルスちゃん
原発は再エネ活用の足かせだ
岸田首相が14日の記者会見で表明したものです。原発9基の稼働は、まさに安全性を完全に無視したものであり、再エネ推進に逆行するものにほかならないものです。
首相は「有事と言っていいほどの大きな歴史を画する課題が山積している」とし、国が前面に立つとしています。
日本全体の1割相当分を確保するとしていますが、対象になる原発には地域の偏りがみられ
ます。西日本、東日本では周波数が異なるので全国に稼働させた原発の電気を流すことはできません。
首相はすぐに原発、原発と言いますが、東日本大震災の際に起きた福島第1原発の事故は未だに後始末がほとんどできていません。安全対策も十分とは言えない中で、原発を稼働させるなどと言うのはあまりにも無責任すぎます。
今、国内で稼働している原発は5基です。関西電力の大飯原発3号機、四国電力・伊方原発3号機、九州電力・玄海原発4号機と川内原発2号機です。
岸田首相が言う稼働対象原発は次の通り。
●関電 丸数字は号機
高浜❸❹ 大飯❸❹
●四電 伊方❸
●九電
川内❶➋玄海❸
原発稼働しても融通できぬ
稼働対象にはあがっていませんが、川内原発4号機のように、テロ対策施設の工事が終わっていないものもあります。こんな原発の現状なのです。
しかも、ひとたび原発が事故を起こせば膨大な損失を被るのです。福島第1原発だけをみても事故処理費用は11兆円にもなっています。現段階でこれであって、この先にかかる費用など予測もつけがたいものです。
安全対策にしても、電力会社全体では5兆4000億円にもなります。電力コストに加えた場合、果たして原発電力は安価と言えるでしょうか。答えは否。それでも政府などは未だに安価な電力を主張しているのです。
電力コストを言うとき、こうした事故の処理費用や安全対策費用を別計算するようなことは国民、消費者への欺きでしかありません。
今回、首相が稼働を言う9基は西日本に全て集中しています。冬場に寒くなり、暖房を必要とするのは西日本より東日本です。ですが、想定される9基の中に東日本の原発は1基もありません。先述したように、日本の送電網は東と西で周波数が異なります。西日本で作った電力を東日本に融通することなどできません。
岸田首相が原発9基稼働を表明したことで、電力会社の中には、関電がテロ対策工事の工期短縮にもふれています。このようなことで工期を急かして手抜き工事にならないのか。余計な問題も懸念されます。
九電も同様で、社長が工期短縮をほのめかしているのです。
お花って
きれいね ★100★
カ ン ナ
ココちゃんです。
めっきり花が少なくなったけど、カンナが咲いてたワン 😊 😘 😘
みなさん、今日も一日元気で頑張りましょうね=大阪府八尾市 久宝寺緑地 撮影・ザウルスちゃん
みなさん
おはようございます うめ吉
この欄はココちゃんの担当です
道しるべ 「岸田首相が原発は安価で安定的、脱炭素に対応するため」といいます。未だに原発は安価と言います。完全な国民欺きです★今回の冬場の原発稼働を表明したことも、首相が貢献度をアピールする狙いが多分に含まれています。首相の「得意技」です★首相は、日本は資源に乏しいと強調しますが、とんでもありません。世界有数の火山国であり、地熱を発電に利用できます。それをやらないでこのようなことを言っているのです。さらに日本は周囲が海に囲まれています。風力を利用できます★陸地での集中的風力利用は環境破壊などを招きますが、洋上風力となれば、想定されるのは漁業への影響です。ですが、それも場所しだいです。厳密な調査に基づいてやればかなりの敵地が上がります。資源に乏しいは全くあたらないのです。