
2022年7月5日 第363号


ココちゃん通信
発行人
大阪のうめ吉
2022年
7月5日
第363号
編集・ココちゃん
円安は来春まで続く?
安倍人事、総・副総裁4月任期満了
欧米の中央銀行が金融引き締めに舵を切る中にあって、日銀だけが大規模金融緩和を続け、円安をひき起こし、物価高騰を招いています。そんな日銀の金融政策ですが、その政策を決める総裁・副総裁、政策委員を決めるのは首相です。現在のメンバーはいずれも第2次安倍政権以降、当時の安倍首相が決めたものです。政権が代わっても、任期満了まで継続します。政策が変わるとすれば、現メンバーが任期満了を迎え、新メンバーに代わる来春以降です。
日銀政策委 安倍人事影響
24日任期満了2人、岸田首相指名
日本銀行大阪支店=大阪市北区 撮影・ザウルスちゃん
岸田路線で金融政策転換か
日銀の異次元金融緩和が円安を招いていることは紛れもない事実です。
このような政策をアベノミクスと称してやった張本人の安倍元首相が絶賛しています。確かに、為替差益に関わる事業を展開している大企業などは莫大な利益を得ています。
安倍元首相は、国民ではなく、大企業の利益しか考えていません。こんな安倍元首相が指名したのが現在の日銀総裁、副総裁、そして日銀政策委員会のメンバーなのです。
日銀の政策を決める総裁、副総裁、政策委員は9人からなります。指名するのは首相。首相が人事案を決め、国会衆・参の同意を得て決まります。
国会の同意とありますが、首相が自民党なのですから、当然国会勢力は自民党が圧倒的ということ。このような状況では、国会が決めると言っても自民党が決める、つまり、自民党が選出した首相が決めるということです。
長期政権になった安倍首相は、この間にすべての政策委員を自身の金融政策志向に沿った顔ぶれに入れ替えました。
黒田東彦総裁は
金融緩和弊害唱える新委員
財務官であり、アジア開発銀行総裁だった人物。政策審議委員の片岡剛士氏などは、金融緩和積極派です。このような人物をそろえたのです。任期は5年間、満了まで代える事は出来ません。
メンバーは首相が決めるのに、首相が代わっても任期満了までは代えることが出来ないという矛盾があるのです。このようなことは、日銀だけでなく、他の機関にもみられます。
先発で任期満了になるのが三菱東京UFJ銀行鈴木人司副頭取、三菱東京UFJリサーチ&コンサルティング片岡剛士上席主任研究員の2人。
この2人の後任として岸田首相が岡三証券高田創グローバル・リサーチ・センター所長と、三井住友銀行田村直樹専務執行役員を任命しています。
この高田創氏は、金融緩和にともなう弊害を主張するエコノミストですから、政策審議の場において影響を及ぼすとみられます。副総裁の任期は来年3月、総裁は4月ですから、この後の新任3人と、今月就任する2人を合わせれば、メンバー9人の5人が岸田政権任命となり、状況が一変する可能性があります。新任の顔ぶれが決まり、来年4月におこなわれる政策決定会合が注目されるところです。
通常、日銀政策委員会の政策決定会合は年4回開かれます。1、4、7、10月です。
岸田首相、首相になったのですから、長期政権を目指すでしょう。しかし、今は安倍元首相が足かせになっています。参院選で勝利した後に岸田路線になることが見込まれます。
お花って ★95★
きれいね
グラジオラス
ココちゃんです。
農家?の畑にグラジオラスが咲いていたワン 👍 😍 😊
みなさん、今日も一日元気で頑張りましょうね=大阪市平野区 撮影・ザウルスちゃん
みなさん
おはようございます うめ吉
この欄はココちゃんの担当です
道しるべ このまま円安が続き、物価高騰の波が次から次と押し寄せてくるようでは、国民も甘い顔などしないでしょう。それは岸田政権にとってピンチとなりうるものです★岸田首相は、円安の要因が異次元金融緩和策にあることはわかっているはずです。ですが、今はそれを修正することができません。日銀政策委員会のメンバーが安倍元首相が任命した顔ぶれに「占領」されているからです★ですが、今月2人のメンバーが岸田首相任命で就任します。日銀政策決定会合で、賛否が割れれば賛成、反対者が公表されることになっています★この時、金融緩和の弊害を唱える岡三証券の高田創委員の名が出てきます。岸田首相が任命した委員であることが報道されれば、国民の見る目も変わってくるはずです